
インターブランドジャパンは、生活者の享受価値から競合環境を捉える 「アリーナ(Arena)」に関する定量調査結果を発表いたしました。
人々の購買行動やブランドに求めることが大きく変化する中、ブランドの選択の仕方も従来のように業種やカテゴリーの中から選ぶという形から、自分のやりたいことを実現するために必要なものやサービスを選んでいくという形に変化してきています。デジタルカメラがスマートフォンに、海外出張がオンライン会議に取って代わられるなど、競合は思わぬところからやってきます。これは、生活や文化が進化を続ける環境の中で、顧客の期待もシフトし続けているためです。そして、人々のニーズやそれを満たす手段が多様化する中、ブランドの選択の仕方も変化を続けており、人々は業種やカテゴリーを問わず、自分のやりたいことの実現に必要なものやサービスを選ぶようになってきました。
インタ―ブランドではこうした変化を捉え、生活者の享受価値の視点から見た競合環境を「アリーナ」と名付け、12の「アリーナ」を定義しました。 「人々がやりたいこと・やらなければならないことを叶える」という視点から企業が「戦う場」を捉え直すものです。
インターブランド・グローバルで進められている研究に加え、実際、生活者が各ブランドをどの「アリーナ」で捉え、どのような動きを期待しているのかを紐解くため、この度日本で生活者調査を実施し、以下2つの考察を行っています。
- Best Japan Brands 2023にランクインした100ブランドについて、その「アリーナ」を生活者がどう捉えているのかを把握することで、生活者の視点から見た今日及び将来の競合環境を探る
- ランクインした各ブランドを保有する企業にも簡易アンケートにご協力いただき、生活者の視点からの「アリーナ」と企業が目指す「アリーナ」とのギャップを把握することで、日本企業における課題と可能性を探る