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The Numbered/株式会社ケーアイ・オギワラ

全収穫の1%だけを選び抜く。
長野県中野市発・耕作放棄地が生み出す“特別なぶどう”プロジェクト

長野県に位置し、生鮮きのこ市場で国内有数の生産量を供給するケーアイ・オギワラ。長野では農業従事者の高齢化が進み、70%以上の農家が65歳以上となり、農業を続けられないことで発生する耕作放棄地が増加しています。ケーアイ・オギワラは高齢の農業従事者から農地や耕作放棄地を引き継ぎ、新しくきのこ以外の品目の生産を数年前にスタートさせていました。こうした会社の新しい取り組みを、生産品の一部としてブランド化し、商品価値の向上、地域での話題作り、生産に従事する従業員のエンゲージメント強化に繋げることを目的にプロジェクトがスタートしました。                             ​

プロジェクトスタート時、品目はシャインマスカットを始めとしたぶどう4品種でした。ユニークな商品ブランドとしてのコンセプトを組み立てるところから始め、「全体生産量の上位1%のみを出荷する」という、品質と希少性を強みとしたコンセプトを策定し、ブランド名を「The Numbered」としました。また品質へのこだわりに対するアプローチを詳細に定め、糖度、酸度、果実の張りを測るテクスチャーの3点を全て計測。それらの値を一房一房丁寧に測り、カードに記入。品質を“見える化”することで商品ブランドとしての特徴を際立たせました。こうした“見える化”の特徴をパッケージにも取り入れ、中がうっすらと透けて見えるデザインとして仕上げ、単なる農産品ではなく、品種の違いや房ごとの違いを愉しめる1点ものの嗜好品として、独自の印象を創り上げています。​ ​

長野県中野市の遊休荒廃農地のうち、本プロジェクトスタート時から累計で45,105㎡を整備農地へ再生させ、中野市全体での耕作放棄地の再生に大きく貢献しています。また2023年にクラウドファウンディングで行ったテスト販売では販売から数日で目標の500%を達成しました。​