Moleskine

伝説のノートをアイコニックな体験へと変える試み

アイディアを書き留めるためのノートとしてではなく、クリエイティブな人々を夢中にさせる、体験を与えるブランドへ。モレスキンは進化を続けています。

独特な角を丸めた黒いカバーのノート、リボンのしおり、そして特徴的な伸縮性のあるバンドで世界中に知られ、またオスカー・ワイルドやアーネスト・ヘミングウェイ、ブルース・チャトウィンといった、19世紀以降パリで活躍した多くの文豪や学者、芸術家たちに愛されたブランド、Moleskine。2013年、ミラノで株式上場したMoleskineは、自分たちがただのノートブランドではないことを株主にアピールする必要がありました。

Moleskineは、カルチャーとトラベルというブランドが本来持っていた2つの要素を捉え、インターブランドは将来へ向けた成長戦略の起点となる新たなブランド・プロポジション「Inspiring journey」を定めました。このプロポジションは、すべてのブランド・エクステンション戦略やさまざまな新商品開発の基となっており、またそうした活動の判断基準となるフィルターのような位置づけとして設定されました。この「Inspiring journey」を基に、ノートブックはもちろんのことダイアリーやジャーナル、バッグや筆記具、さまざまなアクセサリー類にいたるまで、さまざまな製品が生み出されました。

さらにこのブランド・プロポジションは、Moleskineを新たな次元、すなわち Moleskine Caféというリテール分野への展開をも実現しました。これはブランドの根源的なコンセプトである「café littéraire(文学カフェ)」を現代的に再解釈したもので、プロポジションから開発されたクリエイティブ・アイディア ”My daily fix of inspiration” を基に、このミラノにあるカフェは展開されています。店舗をブランド体験の場としてデザインすることで、Moleskineはそこに集まる人々がそれぞれのアイディアやストーリーを共有し、インスピレーションを生み出すことのできる空間を創り出したのです。Moleskine Caféは、革新的なリテール体験、すなわちそこを訪れる人たちに、コーヒーやフードのみならずクリエイティビティやショッピングをも楽しみながら、互いにつながるソーシャルな機会を提供することを、Moleskine独特のクリーンでオーセンティックなデザインの中で実現してみせたのです。

Photography by Michele Morosi
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