We give our clients the confidence to make Iconic Moves

Adobe / アドビ

クリエイティビティとコラボレーションで変革を推進するブランドへのトランスフォーム 

「世界を動かすデジタル体験を」というAdobeのミッションを実現するためには、そのブランドのもとに結集した全世界25,000人以上の従業員の存在が必要不可欠なものであること、そしてそのあり方が非常に重要であることは、言うまでもありません。Adobeは、従業員との関わり方においてもクリエイティブなブランドであると言えますが、雇用という観点においては、Adobeブランド自体に対する従業員間の認識にずれがあり、まとまりも十分ではありませんでした。そこでAdobeはインターブランドとともに、新たなブランド・アイデンティティを通じて、顧客に親しまれてきたブランドを、あらためて社員にも浸透させることに取り組むことにしました。 

課題は、Adobeの新たなルック&フィールと調和したコーポレート、サービス、製品コミュニケーションにまたがるブランド体験と、Adobeで働くことがもたらす、創造的・刺激的・進歩的な体験とが一致するブランドを構築ことでした。 

Adobeは、飛躍的な技術の革新とそれに伴う市場環境、社会や顧客意識や価値観の変化を捉えた新たなブランド戦略を策定、それに伴って設定した柔軟なブランド・アイデンティティ・システムによって、すべての対外コミュニケーションを刷新しました。この新しいアイデンティティは、Adobeが提供するユニークな価値を、幅広いサービスや製品を通じて、一貫性があり記憶に残る方法でステークホルダーへ伝えることを目的としています。インターブランドは、この新しいコーポレートブランドを、従業員の体験にも同様に結びつけ、Adobeで働くことが、従業員に対しても同様に変革をもたらす力を持っている、ということを反映させる必要があると考えました。 

世界各地での社内ワークショップを通じて、Adobeブランドに関する基盤の確認・整理とともに、カルチャーや今後コーポレートブランドが表現すべきことの理解を深めることで、クリエイティブブリーフの開発へとつなげました。これにより、インターブランドは既存の従業員と潜在的な従業員(就職希望者)とのコミュニケーションとエンゲージメントの方法を活性化させ、ブランド表現を次のレベルへ引き上げるための基盤構築を支援しました。 

その結果、Adobeはエネルギッシュで差別化された包括的なブランドとして生まれ変わり、ブランドの創造性へのコミットメントに沿った視覚的表現が実現しました。新たな従業員向けのコーポレートブランドは、従業員の写真とマルチカラーのグラデーションという2つのコアなビジュアル要素で表現しています。実際の従業員の画像* を取り入れ、表現システムの中心に置くことで従業員とブランドのつながりを強化し、複数の色がシームレスに可変するグラデーションは、創造性、コラボレーション、変革のすべてを同時に視覚的に表現しています。常にAdobeブランドのコアカラーである赤から始まるグラデーションは、セカンダリーカラーから追加された色を取り込むことで、幅広い人々やその多様な視点を表現しており、Adobeを際立った存在にしています。また、同時に開発されたメッセージングプラットフォームは、Adobeが組織内外のさまざまなオーディエンスに発信する際に正しいトーンで表現すること、およびコアメッセージに的確にフォーカスが当たるようにするために役立っており、さまざまなビジュアル基盤とともに従業員へのブランディング活動に大きく貢献しています。 

* 本ケース内で使用した人物画像はストックイメージであり、実際のAdobe社員ではありません