ヴァンタッジオ

ヴァンタッジオ、モルテン

技術名称が高めたブランド力
技術ブランド戦略で差別化。
ブランドの存在感を押し上げる

モルテンは日本を本拠地に展開する、世界最大級のボール&スポーツ用品の製造メーカーです。

モルテンは新しいサッカーボールにグローバル共通の“ペット・ネーム”を付けるにあたりインターブランドを指名しました。スポーツ用ボールのブランド戦略に関する調査を進める過程で新たな発見が生まれました。それは「技術に特徴的な名称を付けると、その技術はそれを使用している製品だけにとどまらず、他の製品カテゴリーにも転用できる可能性がある」ということでした。

インターブランドのバーバル・アイデンティティ・チームは名称開発の指針となる“バーバル・アイデンティティ・プラットフォーム”を作りました。その中心に“To Liberate =解き放つ”というコンセプトを置きました。モルテンには、ボールとそこに組み込められた技術が、プレーヤーの奥底に秘められた真の潜在能力を目覚めさせ、自信と身体的なパフォーマンスを高めるという意識がありました。また、製品と技術によって試合の興奮と楽しさを増やしたいという想いを、このプラットフォームに込めました。このような戦略的アプローチから導かれたクリエイティブ開発によって、たった一度の提案から最終候補案が生まれています。

ボールの名称としてモルテンが選んだのは「VANTAGGIO(ヴァンタッジオ)」でした。イタリア語で「アドバンテージ」を意味する言葉で、ラテン語語源の言語を用いることで他のモルテン製品との調和もはかりました。技術名称には「ACENTEC(アセンテック)」が採用されました。これは「Accuracy Enhancing Technology(技術を高める正確さ)」の頭文字名称です。インターブランドは以上の名称開発の中で得たインサイトに基づき、紙媒体およびウェブコミュニケーションに用いられる体系的なブランドメッセージの構築も行っています。