カルフール

カルフール

買い物客を“ヒーロー”に
在庫回転率35%アップ
を実現したブランド戦略

1963年、Carrefourは世界で初めて「ハイパー・マーケット」業態の大型総合スーパー・マーケットをヨーロッパに出店しました。

同社は世界第2位、ヨーロッパでは1位を誇る食品、日用雑貨、衣料品の小売業者です。グループは「ハイパー・マーケット」「スーパー・マーケット」「ハード・ディスカウント」「コンビニエンス・ストア」という4つの店舗業態で事業を行っています。

2006年インターブランドは、同社のプライベート・ブランドのパッケージ・デザインの開発をきっかけに、その後、グローバル展開のための店舗内コミュニケーション設計、誘導サインのシステム化、マーチャンダイジング(商品計画)、買い物客の行動分析、ハイパー・マーケットのレイアウト・モデル・デザインなど広範囲にわたるストア経営のプランニングを支援してきました。

私たちが提案したCarrefourのビジョンはお客様を“真のヒーロー”にしましょう、ということでした。そして、ビジョンに従い4つの基準を設定しました。それらは、「売場の複雑さを改善する」「お客様の買い物時間を最適化する」「お客様にとって有用であれば買い物の『セルフ化』を進める」「店舗内コミュニケーションの効率化を図る」です。

インターブランドの参画後、Carrefourはお客様の買い物時間を減らすことに成功しました。そして業界の定説に反し、一人当たりの買い上げ点数を増やすことに成功しました。さらにプレミアム商品の売り上げも過去最大級に伸びています。もっとも大切なのは、お客様の信用を高め「Carrefourが流通業のプロフェッショナルである」という認識を獲得したことです。小売業経営の成果を測る「在庫回転率」にも驚くべき結果がもたらされました。店舗面積9000㎡以下の店舗で、在庫回転率35%の改善を成し遂げました。