
バルス
デザイン文化の担い手をめざして
インテリア雑貨の企業から
文化産業へのリポジショニング
BALSは傘下に「Franc franc」「BALS TOKYO」などのインテリア・ショップ、デザイン家電・プロダクトの「REALFLEET」、そして現在はハウスメーカーや空間デザインなどの事業を抱える会社です。
当時は、若者向けのカラフルなインテリア雑貨を扱うショップ「Franc franc」がBALSのメイン事業であり、コーポレートブランドも「Franc franc」と同じくカワイイ印象のものでした。この頃、経営陣の悩みは「Franc franc」の成功と表裏一体にもたらされた「大企業病」であり、経営陣が創業よりいだいてきたビジョンとの乖離への不安でした。
インターブランドは、これらの課題に対し、経営陣や創業のビジョンの明確化と社内への表明、そしてコーポレート・アイデンティ変更の提案を行ないました。
ビジョンを反映したステートメント「インテリアは人間の知性を映し出します」は、人間の知性を刺激し、デザインやインテリアを通じて人々に生き方を提案する、文化産業としてのポジションの表明です。新しいシンボルは、デザインの原点を彷彿とさせる、シンプル且つアクの強いモノクロのタイポグラフィーにしました。
BALSでは、これに合わせて社屋移転、基幹事業「Franc franc」のリニューアル、住宅など新規事業への参入などを次々と行いました。
現在はBALSブランドを冠した、ハイエンド・インテリア・ショップ、ショッピング・センター、ホテルや商業施設向けデザイン・サービス事業なども傘下に抱え、ビジョンに向かい更に進化を遂げています。