貴社の経営において、ブランドはどのように位置づけられていますか。またそのために、活動の責任者や、必要な部署(事業部門、等)の巻き込み、リソース配分をどのように行っていらっしゃいますか?
リクルートにとってコーポレートブランドは、ブランド理念であるビジョン・ミッション・バリューズ(以下VMV)とイコールであり、企業文化そのものです。 リクルートホールディングスを中心とするリクルートグループオールでは、いくつかのM&Aを経て、国内1 .7万人、グローバルで5万人を擁する規模になっています。一方で、2021年に国内リクルートグループを統合し、ブランディングについては人事と連携した活動を強化しています。なぜなら、企業文化と人事制度は密接な関係があると考えているからです。 その背景には、バリューズの一つとしている「個の尊重」があります。わたしたちにとって、個人の想いや好奇心は会社を発展させる源泉です。その考え方が一貫していることが、企業規模が拡大しても組織が硬直化したり縦割りの弊害に陥ることなく、コミュニケーションが活性化し続けている秘訣かもしれません。