貴社の経営において、ブランドはどのように位置づけられていますか。またそのために、活動の責任者や、必要な部署(事業部門、等)の巻き込み、リソース配分をどのように行っていらっしゃいますか?
2018年に経営理念を改定し、あらゆる行動の拠り所となるパーパスを「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」とし、これを全うするためにグローバルで共有する5つのコアバリュー(「誠実/Integrity」「共感/Empathy」「長期的視点/Long-term View」「俊敏/Agility」「結束/Unity」)と定めました。これらを体現し、日々の業務の中で積み重ねることで得られる信頼と、そこから滲み出すものこそが、私たちにとってのブランドです。
重視しているのは、「ブランディング」というよりも「ブランデッド (branded)」。いかに外から評価され、選ばれるブランドになれるかを意識しています。
これらの活動は、トップマネジメントの強力なコミットメントの元で、当初はコミュニケーション部門中心に進めてきましたが、理念の社内浸透をさらに促進し、従業員のエンゲージメントを高めるという観点から、現在ではHR部門などとの連携を一層強化して、理念を体現する人が評価される企業風土作りを推進しています。