貴社の経営において、ブランドはどのように位置づけられていますか。またそのために、活動の責任者や、必要な部署(事業部門、等)の巻き込み、リソース配分をどのように行っていらっしゃいますか?
2021中期経営計画の中核として、パーパス(存在意義)「世界が進むチカラになる。」を新たに定義し、それを包含した「MUFG Way」(経営ビジョンを再構築)を策定しました。ブランドは、社会と会社を変革する推進力だと考えています。中計で示す企業変革のエンジンである「デジタル×サステナビリティ×カルチャー」が社会に対して提供できる価値を見える化し、ブランドが経営や事業戦略に統合されドライブしていく形をつくりたい。加えて、これからは社員が変革の覚悟を問われるようになります。その中で、ブランドは、一人ひとりが自分のありたい姿をめざして行動に移す道標であると同時に、目指す金融ビジネスの未来を示し、リードしていくものであると考えています。
体制については、2022年にパーパスを基盤としてブランド・パーソナリティを再定義して社内規定とブランドガバナンス体制をつくりあげました。グループ(持株)の経営企画部長をヘッドに、傘下の各事業会社経営層がコミットしながら、各社内・各ビジネスユニット内でブランド作りで連携するとともに、社内がチームアップし、学び合う・ナレッジ共有も進めていきます。この体制により、今後もブランドを経営の中核にしっかりと位置付けていきたいと考えます。