貴社の経営において、ブランドはどのように位置づけられていますか。またそのために、活動の責任者や、必要な部署(事業部門、等)の巻き込み、リソース配分をどのように行っていらっしゃいますか?
ブランドは“企業の生きざま”であり、全社活動の結果として創出されるものです。
2013年にブランド価値経営をキックオフ、2015年にコーポレートビジョンを改訂し、「人生の輝きを提供」することを宣言。この 10年で社員の意識が大きく変わりました。開発の目標は、競合とのスペック比較から「顧客の人生の輝きをいかに創り出すか」にシフトしています。環境や安全への配慮はもちろん必要ですが、ネガティブな要素をゼロにするだけでなく、「人生の輝き」をプラスすることが大事だと思っています。
当初ブランドについて議論を重ねたメンバーが、今では経営の中核として各拠点で活動していますが、世代を超え、新陳代謝を経てもブランドを受け継ぐ仕組みを作るために、昨年、グローバルの次世代メンバーで新たなパーパス「Uplift life-in-motion」を決めました。旧世代にとって「人生の輝き」は自己実現でしたが、次世代にとっては社会貢献や利他的な活動、コミュニティにおける成功です。時代に合わせて進化した新しいパーパスをこれからの活動に落とし込んでいきます。