貴社の経営において、ブランドはどのように位置づけられていますか。またそのために、活動の責任者や、必要な部署(事業部門、等)の巻き込み、リソース配分をどのように行っていらっしゃいますか?
2022年に社内に点在していた経営理念など複数の概念を、パーパス(存在意義)と、その実践の拠り所となる5つのビリーフス(信念)、そしてDNA(創業から受け継ぐ想い)の3点に再整理し社内外に発信しました。このうちパーパスである「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する(ReDesign)」が、全企業活動の起点になっています。
コーポレートブランディングを推進する上では、これに関わるテーマの経営層参加の会議体を設定することでガバナンスを効かせているのをはじめ、社内外への浸透と共感獲得のために2021年からコーポレートブランド戦略室を設けています。2022年8月からはコーポレートブランディング室に改称し、戦略のみならず具体的な実行に関わることも担っています。組織・人材関連の取り組みから経営の成長戦略、サステナビリティ重要課題との連携、さらには国際事業へのパーパスの実装などの取り組みを進めています。
当社では、今年 1 月から管理職層の約900人を対象とした新人事制度が立ち上がりました。パーパスを実践していくためにポジションごとに職務や役割の内容を規定し、従業員が将来の職務のイメージや目標を明確に持てるようにする制度です。パーパス実践と個々人の目標をつなげ、その目標達成に向けて、ビリーフスを体現しながらモチベーションや専門性を高めること、さらにそうした個々人の活動を生産性の向上につなげていくことを目標に、この新人事制度と企業理念の共感・賛同・理解の連動を図っています。