貴社の経営において、ブランドはどのように位置づけられていますか。またそのために、活動の責任者や、必要な部署(事業部門、等)の巻き込み、リソース配分をどのように行っていらっしゃいますか?
コマツは、1950年代に海外へ進出し、現在は140を超える国と地域で事業を展開していますが、2021年の創立100周年を機に、初めてグループのコーポレートアイデンティティーを定め、ブランドプロミス「Creating value together」を策定・発表しました。これがコマツグループの6万2千人に及ぶ社員の共通の指針となっています。
コマツのブランディング活動はボトムアップで始まったものですが、それがグローバルまで巻き込んだ活動に昇華した背景には、各地で一貫したブランディングを求める声が高かったことに加え、実際の構築においてグローバルの意見も吸い上げて進めたプロセスにもあると思います。コロナ禍においてはTeamsなどのデジタルツールを駆使し、多様な座組のメンバーと高頻度にセッションを継続することができました。
グローバルチームはパッションをもって取り組み、リージョンの都合を主張するのではなく、共にグローバルで成長しようとする姿勢を持っていました。本社の意思に自分たちの意見が反映されることも、熱意につながったのだと感じています。そして経営トップがその熱意を受け止め、ブランド戦略の発表に至りました。
現在は、ブランド戦略事業部が主体となり、グローバルの各拠点のキーパーソンも参加してブランド活動を行なっています。