Daiwa House大和ハウス工業株式会社 執行役員 経営管理本部総合宣伝部長 泉本 圭介 様 | インターブランドジャパン

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Daiwa House

泉本 圭介 様

大和ハウス工業株式会社
執行役員 経営管理本部総合宣伝部長

Best Japan Brands 2023
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが5つの質問に答えるインタビューシリーズ。

貴社の経営において、ブランドはどのように位置づけられていますか。またそのために、活動の責任者や、必要な部署(事業部門、等)の巻き込み、リソース配分をどのように行っていらっしゃいますか?

時代や社会環境は常に変化しています。その中で、私たちは「人・街・暮らしの価値共創グループ」として、複合事業体の真の強みを明確にし、 “共に創る。共に生きる。”の基本姿勢で、地球環境と共に、社会や人の暮らしと共に生きていく志を示す。その志が全てのステークホルダーとの約束となり、社会的なブランドに昇華していくものと考えています。各事業の推進部門と連携を強化すべく私自身が活動の統括責任者として先頭に立ち、企業価値向上に努めています。

ここ数年、企業と顧客・社会との繋がりや関係構築が重要視されていますが、貴社の事業やブランドの成長のために、どのような点に注力した取り組みを行っていますか?

私たちは1960年代から国内60カ所以上の大型住宅団地を開発・販売してきました。今では成熟したこれらの街を“再耕”する「リブネスタウンプロジェクト」を始動しています。当プロジェクトに代表されるような大切なお客さまの資産価値を維持していくための永続的なサポートは、社会的な責任であるとともに、すべての「生きる」循環を創出し、ひいては地球環境保全に資する大変意義の大きいミッションです。社会的使命を果たすことがこれからの企業評価にとって大きな要素であると考えます。

グローバルでも成長しているブランドは、業界に縛られない価値提供を通じて、新たな顧客獲得を実現しています。今後、貴社においては、既存の「中核事業」を梃に、どのように事業・ブランドの成長につなげようと考えられていらっしゃるか?お聞かせください。

社名から想起される通り、住宅事業が中核事業であるものの、実態はゼネコン・ディベロッパーの性格が強い事業体へと変化しています。そこが私たち複合事業体としての強みです。単なる建設、不動産開発の会社ではなく、“住宅”の心を持った建設・不動産会社である強みを、実態とともに世の中にしっかりと正しく理解・認識していただくよう、企業コミュニケーション戦略を組んでいく必要があると考えています。

ブランドの活動を成果に結びつけるためには、「意味ある行動を起こす」ことが不可欠です。貴社においては、ブランドに基づく企業のカルチャーづくりや社員のエンゲージメントについて、どのようにお考えでしょうか?

多岐にわたる事業は、それぞれが事業本部として独立し個別最適でミッションやビジョンを定め推進しています。各事業本部とその配下にあるおよそ480社のグループ会社を共通の経営シンボル「エンドレスハート」がひとつに束ね、全社員の一体感を醸成しています。シンボルに込めた「共創共生」のメッセージを発信し続け、現場やお客様との接点でシンボルの存在が社員に誇りと責任を持たせる。そういった関係が理想です。

今後、さらなる事業・ブランド成長に向けて、どのような新たな取り組みをされようとお考えですか?

“共創共生”の精神を掲げている私たちにとって、時代の変化は大きなチャンスです。「再生と循環」をブランディング活動の指針に据え、事業の推進を牽引していきます。私たちは「人・街・暮らしの価値共創グループ」です。脱炭素社会に向けた環境配慮型建築や循環型の生活提案など、社会課題の解決に資する事業を通じて、「生きる歓びを分かち合える世界」の実現を果たしていきたいと考えています。

Brand Value Chart

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