貴社の経営において、ブランドはどのように位置づけられていますか。またそのために、活動の責任者や、必要な部署(事業部門、等)の巻き込み、リソース配分をどのように行っていらっしゃいますか?
当社は、創業以来、「最高の品質で社会に貢献」を使命として、社会やお客様のニーズの変化に対応しながら、常に価値を創出し続けてきました。その積み重ねによって、現在のブリヂストンがあります。当社におけるブランドは、まさに、企業活動を象徴するものです。これまで、F1などのグローバルモータースポ―ツ活動などが、ブリヂストンブランドを育てグローバルブランドとしての基盤を作ってきました。そして、今、次のステージとして、ビジョンでも示しているように社会価値・顧客価値の創出を両立するサステナブルなソリューションカンパニーとしての新たなブランドパワーを構築するタイミングが来たと思っています。今後は、これまでの基盤の上に、新たなブランドパワーとして「サステナブルなグローバルプレミアムブランド」の構築をしていかなければなりません。その中核は、当然、サステナビリティであるべきです。ブリヂストンのブランド価値のベースは、「信頼」。持続可能な社会を支えていくことで「信頼」の醸成につなげ、新たなブランドパワーを創造していきたいと思います。その実現に向けては、創立100周年(2031年)に向けた実現したい姿を「2030年 長期戦略アスピレーション」として昨年策定し、事業戦略と連動したリソース配分を長期的な視点で実施していきます。