貴社の経営において、ブランドはどのように位置づけられていますか。またそのために、活動の責任者や、必要な部署(事業部門、等)の巻き込み、リソース配分をどのように行っていらっしゃいますか?
昨年4月、ロゴマークを刷新するとともにパーパスを導入しました。これはBandai Namcoにとって初めての経験です。
わたしたちは、エンターテインメント商品は企業ブランドではなく、商品そのものの魅力で選ばれると考えてきました。このためグループ内には、IP(キャラクター等の知財)や商品レーベルが立っていれば良いという考えがあります。しかし、日本のバンダイナムコから世界のバンダイナムコへ進化するためには、それに加えてグループブランドの存在感を高めることは必須です。グローバルを意識するからこそ、パーパスは英語で表現し、世界で統一した価値を発信していこうと考えました。
ブランディングの主幹は、バンダイナムコホールディングスのコーポレートコミュニケーション室が担っていますが、グループ各社と一体となるために主要な事業会社や地域統括会社のブランド担当、知財担当をはじめ、関係部門等とも連携携しています。パーパスの制定にあたっては、全社員へのアンケート調査、グループの役員インタビュー、各地域のキーマンによるディスカッションを積み重ね、誰もが納得できる内容とすることを大切にしました。