貴社における経営において、ブランドとはどのような位置づけでしょうか?
ブランドは、Yamaha Motorにとって最重要経営課題であり、ブランド強度向上のために多様な取り組みを続けています。ここ数年はインターナルに注力してきましたが、それを事業と結びつけることが、これからの課題だと考えています。
私たちは、マリンからランドモビリティ、ロボティクスまで多岐にわたる事業を展開していますが、その多様性故に「事業=ブランド」ではありません。そのなかで、我々のブランドをどう認識していただくか、事業の塊(ポートフォリオ)としてどう見せるか。難しいところですが、それを考えないとコーポレートブランドとしてのメッセージはお客様に届かないでしょう。
Yamaha Motorは、企業目的を「感動創造企業」と規定していますが、多様性に富んだ事業を括るコアバリューをどこに位置づけるかのみならず、今後、拡大していくことが明白な企業間ネットワーキングや協業のなかで、コラボレーションに期待される「感動」をどう表すか。社会環境が大きく変わる中、これらは事業ポートフォリオの再構築にも通じる話で、大きな経営テーマだと考えています。