貴社における経営において、ブランドとはどのような位置づけでしょうか?
ブランドの位置づけには、狭い意味と広い意味があります。
狭い意味では、第一想起で選ばれるブランドでありたい。身に付けるもので機能性と言えばWORKMANと言われるようになりたい。広い意味では、我々が目指す“100年存続する企業”に必要な、人と人が善意でつながるブランドになりたい。WORKMANの熱いファンとして貴重な意見をいただけるアンバサダーの先には、お客様がつながっています。取引先は決して変えず、加盟店にも子供が継承して100年存続していただけるようにしています。無理をさせないことで、善意と信頼の輪でつながるサプライチェーンが成立しています。社員にもノルマは課さず、会社のパーパスに向かって、自らやりたいことをやってもらう。外も内も、人と人が善意でつながり、みんなで成長する。そんな無形資産を誇れるブランドをめざしています。
経営方針発表会では、部門長クラスに、数字ではなく、個人的に「やりたいこと」を発表してもらい、部下から共感を得る形で共に取り組んでもらうことにしました。この形に変えるのに8年かかりましたが、社内の意思疎通は非常に良くなったと思います。