貴社における経営において、ブランドとはどのような位置づけでしょうか?
2011年にブランド戦略を立ち上げてから、常にブランド戦略が経営戦略の中心に据えられてきました。そもそも当社が生命保険会社の中でいち早くブランドコミュニケーション部門を設立した背景には、経済の成熟と共に消費者の価値観や生命保険に対するニーズが多様化する中で外資系保険会社が台頭し、このまま従来のやり方に固執していたのでは顧客が離れてしまうという危機意識があり、会社中心から消費者中心へ、さらにはその先にある価値主導へと視点をシフトさせる必要がありました。
もともと当社は企業理念「経営の要旨」に「進取不屈の精神」を掲げているように、前例や常識に囚われない発想で新しいことにチャレンジしていくという企業文化があります。この企業文化のもと消費者中心の商品によって新たな市場を開拓してきましたが、それに加えて価値主導の視点を取り入れていかなければお客さまから選んでいただけなくなるという考えから、ブランド戦略を経営戦略の中心に据えています。