貴社における経営において、ブランドとはどのような位置づけでしょうか?
2016年を初年度とする中期経営計画において、SOMPOは、「安心・安全・健康のテーマパーク」をめざす戦略を打ち立てました。テーマパークとは、夢や希望といった抽象的なものを、目に見えたり、肌で感じられたり、あるいは食べられたりする具体的なものに変換する装置であると考えています。ゆえに、我々が掲げる「安心・安全・健康のテーマパーク」とは、安心、安全、健康といった抽象的なものを具体的な商品・サービスに変え、その存在がステークホルダーの喜びとなる企業になることを目指す戦略です。
ブランドは、テーマパークとは逆に、具体的なものを抽象的なカタチに投影して、それがステークホルダーの心の中に写されることで創られるものだと思っています。従って、ブランドは抽象的な概念ではなく、エビデンスがあって初めてできあがるものです。
テーマパーク戦略により、商品・サービスを通じて抽象を具体化する。それをエビデンスにブランドを創っていく。私は、これを循環させることが、ブランドを構築していく最大の意義だと思っています。