近年、顧客起点、LTV (Lifetime Value) という概念がより重要視されてきている傾向にありますが、そうした既存顧客だけではなく将来の顧客、あるいはより幅広い生活者、社会との関係構築やそれに基づくブランドの在り方について、どのようにお考えでしょうか?
私たちの行動指針であるNISSAN WAYに「お客さまのことを常に考える」と明記されているとおり、常にNissanは現在・将来のお客さまとの関係性を中心に、長期にわたるブランド構築を考えております。その例としてお客さま理解に特化した部署であるマーケットインテリジェンスとともに、将来のトレンドを見据えた戦略を立案・実行しています。「モノからコトへ」の先に垣間見えるトレンドは「エモ消費」です。お客さまは企業の姿勢や考えに共感することで、商品を購入される。日本市場では東日本大震災以降に強くなった傾向ですが、コロナ禍においてグローバル市場でも共通のキーワードになってきた感があります。
これを受けて、2020年に横浜のみなとみらい21地区に期間限定でオープンした「ニッサン パビリオン」では、Nissanの最先端テクノロジーやNissanが考える未来のモビリティ社会を幅広い方々に体験していただくことで、Nissanの「想い」を皆さんにお伝えできたと思います。
また、セールスを一切行わない体験型店舗「ブランド・エクスペリエンス・ストア」の対象地域拡大を行っています。ここでは販売員ならぬ「ブランドクルー」が、数々の先進技術に込めたNissanの想いをお客さまに伝えながら、体験プログラム「HELLO NISSAN」をサポートしています。