貴社における経営において、ブランドとはどのような位置づけでしょうか?
明治グループは、創業の精神である「栄養報国」に則り、食品・医薬品を通じてお客様の生活に寄り添い、「栄養」「健康」を支えることで社会に貢献してまいりました。コロナ禍においては、meijiが提供できる健康価値の役割が一層大きくなってきたと感じています。栄養で免疫力を高め健康を守る食品セグメントのほか、2021年からは医薬品セグメントにおいて新型コロナウイルス不活化ワクチン・治療薬の開発を進めています。
そうした中で、ブランドは、社内においては自分たちの存在意義を確かめて将来進むべき方向を指し示す旗印であり、社外においても、100年以上培ってきた信頼、安心という価値と共に、健康を提供するグループの存在意義を伝える重要な資産だと位置付けています。昨年、グループスローガンを「健康にアイデアを」に刷新しました。それまで食品セグメントでは「明日をもっとおいしく」、医薬品セグメントでは「明日をもっとすこやかに」をそれぞれ掲げていましたが、「食と健康で一歩先を行く価値を創造する」というビジョンの実現に向けて、グループが一丸となって取り組む姿勢を改めて明らかにしたものです。