貴社における経営において、ブランドとはどのような位置づけでしょうか?
2013年から「ブランド価値経営」を標榜し、マーケティング活動だけではなく、すべての事業活動に落とし込んでいます。
ブランド価値経営による最も象徴的な変化は、商品の目標設定のやり方です。競合とのスペック比較や市場でのポジショニングを意識するのは止めて、クルマに乗ることでお客様の心と体が活性化していくためにどんな性能を持つべきかという観点に変え、自己効力感や気持ちの高揚など、お客様の感情に基づいて目標を設定するようになりました。
リアルでフィジカルな体験をする機会が減って、ストレスを抱えがちな今の社会において、お客様の心と体の活性化に貢献できることは、かなり普遍的な価値ではないかと思っています。これからも「リアル」と「フィジカル」を大切にしながら、技術の進化や世の中の価値観の変化に合わせて常にブランド価値をアップデートしていくつもりです。