貴社における経営において、ブランドとはどのような位置づけでしょうか?
ドラッグストア黎明期においては立地や品揃えが重要な要素でしたが、店が増え、オンラインで商品が買える今では、立地の優位性は薄まってきました。また、商品のほとんどがナショナルブランド(NB)である業態だけに、個性的な品揃えをしても、すぐに模倣されてしまいます。その中で、お客様から選んでいただける重要な要素がブランドだと考えています。
弊社ではブランディング戦略の手段として、マツモトキヨシでしか買えないプライベートブランド(PB)「matsukiyo」に力を入れてきました。我々には機能面でメーカーに勝るのは難しいことですが、楽しさや驚きや面白さで「マツモトキヨシらしさ」を打ち出してきました。現在、PBが売上の12%を占め、マツモトキヨシを選んでいただける理由になっています。
PBに続いてストアブランドの刷新に着手し、空間体験においてもお客様から選んでいただくための差別化を進めているところです。