貴社における経営において、ブランドとはどのような位置づけでしょうか?
Kaoは、コーポレートブランドというよりは個々のブランドを通じて生活者とより強くつながっています。このため当社では、個々のブランドを会社の大事な資産として位置付け、ブランド価値の向上を最重要視しています。
ブランド価値をより高めるために、商品開発の方針も見直しました。Kaoは伝統的にモノづくりが強い会社で、今までは、技術的に優れた機能を生活者に伝えることに重きを置いていた所がありました。今は、それぞれのブランドや商品が生活者に届けるべき価値は何か、そのためにどのような技術や機能が必要なのか、マーケティング、R&D、SCM、販売等、関連部署がチームとなるスクラム型で、求められる商品の最終像からのバックキャスティングで開発を行うスタイルへ、大きく舵を切っています。
この変革には経営トップ自らが主導し、こうした考え方の浸透にも力を入れています。