貴社における経営において、ブランドとはどのような位置づけでしょうか?
味の素グループは、事業を通じて社会課題を解決し、地域や社会とともに価値を創造することで経済価値を創出する「ASV(Ajinomoto Group Shared Value)」という概念を持っています。これを単なる概念ではなく、ビジネスのシステムとして確立するための軸足になったのがブランドです。
わたしは、無形資産として「蓄積」できるものこそがブランドだと考えています。その蓄積を推進するために、パーパスを定め、ビジョンを一新。その上でASVという概念を仕組みに落とし込み、「企業価値向上サイクル」を回し続けることを推進してきました。
2017年の中期経営計画からは「ブランド強度スコア(BSS)」に基づくブランド価値の可視化によって、ブランドを、概念からシステムに変革することができたと考えています。