WORKMAN株式会社 ワークマン専務取締役 土屋 哲雄 様 | インターブランドジャパン

78

WORKMAN

土屋 哲雄 様

株式会社 ワークマン
専務取締役

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

ブランドは無形資産の一部だと思っています。製品は真似できても、ブランドは真似できない。WORKMANが「100年続く競争優位」を築くための重要な存在です。
ステークホルダーに対する役割としては、まず顧客にとって「機能と価格」への期待感、ワクワク感を提供する唯一無二の存在であり続けること。加盟店・社員に対しては、仕事への誇り、安定感、将来への期待を担うホワイト企業であること。投資家に対しては、基軸がぶれない安心感と持続的な安定成長期待を約束することだと思っています。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

日本人はモノにこだわるけれど、モノよりもコトにお金をかけてほしい。ウエアや道具にお金をかけるよりも、アウトドアで楽しく食べて遊ぶことにお金を使ってほしい。だから、WORKMANは客単価を上げてはいけないし、必要以上に儲かる商品をつくらない。「機能と価格」を基軸として愚直に深掘りする視点は今後も変えません。
その一方で、顧客や加盟店、現場の社員、素材メーカーなどの声を聞いて、声のするほうに、進化させます。基軸がはっきりしているので、軸からぶれない声だけを拾う。ただし、急ぐと失敗するので、データでじっくり検証して、「ゆっくり」進化することが大切だと考えています。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

「機能と価格」への執念という「一貫性」は保ちつつ、「発展性」をプラスして、WORKMANを着たことのない層にも受けるブランドにしたい。これまで作業服からアウトドアへと客層を拡大してきましたが、今後はアーバンアウトドアに進出を果たしたいと考えています。
そのために、インフルエンサーではなく、WORKMANの熱いファンでありブランド価値を共有しているアンバサダーの声を取り入れて、WOWな驚きとワクワク感のある製品や新店の開発、イベントで絶えず話題をつくっていきます。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

びっくり感のあるイベントとして、東京ガールズコレクション2021 SPRING/SUMMERへの初参加を予定しています。まだWORKMANを着たことのない層への認知度を高めたい。
利便性の面では、都心に店がないのが不便だという声が3~4年前からあったので、今年は東京ソラマチ、なんばシティ、川崎駅前に都心型の店舗を出店します。
「WOWな製品」としては、アンバサダーの意見を「丸呑み」して開発した新製品を販売します。ペットの毛がつかないトリマー用パンツとシャツ、サイクリング用のジャージ、シャツ、ミドルパンツなどです。

Brand Value Chart

一覧に戻る

Article
Best Japan ​Brands
2021​ Article
Brand Leader’s Interview​
Best Japan ​Brands
2021​ Interview​​