Toshiba株式会社東芝代表執行役副社長 豊原 正恭 様 | インターブランドジャパン

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Toshiba

豊原 正恭 様

株式会社東芝
代表執行役副社長

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

東芝ブランドは、当社グループにとって何ものにも替え難い大切な資産です。会社が厳しい状況になった時でも、東芝の技術力と品質を信頼してお取引を続けてくださったお客様やお取引先様に大変勇気づけられました。ブランドへの信頼が、従業員の自信と誇りを取り戻すことにつながるとともに、あらためて146年の歴史の中で培ってきたブランドの意味を再認識しました。
2018年に理念体系を見直し、グループ全員が共有する信念として、「経営理念」「存在意義」「価値観」から成る「東芝グループ理念体系」を新たに制定した背景には、その認識のもとで、未来に向けて果たすべき役割を自ら問い直すために他なりません。ここで経営理念に位置づけた「人と、地球の、明日のために。」は、1990年からスローガンとして使用してきたものですが、そこにサステナビリティの視点が含まれていること、さらには理念体系見直しのプロセスで、若手社員もそこに込められた想い・意味を再確認したことなどから、改めて「経営理念」に位置づけたものです。
東芝グループはこの理念を旗印に、複雑化、深刻化する社会課題に立ち向かい、新しい未来を始動させていきます。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

ここ数年で、東芝グループの事業ポートフォリオも大きく変化し、かつての総合電機メーカーから、BtoB事業を中心とした会社へと変わりつつあります。 変革を進めていく中でも、創業以来変わらずに大切にしているのが、社会を変えていく先端技術や商品を次々と世の中に送り出してきたベンチャースピリットです。 製造業として永年にわたり培ってきた、幅広い事業領域の知見や実績を最大限に生かしながら、今後は得意とするハードウェアや制御システムと、ここから生み出されたデータの処理技術やデジタル・AI技術などを融合したサイバー・フィジカルシステム(CPS)テクノロジーを駆使して、新しいことをどんどんはじめていきます。その実現のためには、社内の部門間や他社との連携を加速させて、共創を進め、ともに生み出していくことが鍵だと感じています。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

社会の中で、自分たちの存在意義は何であるかを常に見つめなおすこと、そして、自社の活動によって社会に与えるインパクトを長期的な視点で考えること。更に今後ともサステナビリティの視点が益々重要になると考えています。20年後、30年後の持続可能でダイナミックな社会の実現に向けて、今、何を行うべきかを明確にし、様々なステークホルダーの皆様との対話を続けながら進めていく必要があります。今後、東芝グループとしては、気候変動をはじめとする、さまざまな社会課題解決に向けて、エネルギーや社会インフラ、精密医療など、最先端の技術と信頼性の高いサービスによって社会に貢献していくことで、ブランド価値をいっそう高めていきたいと思っています。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

BtoB事業にシフトしたことによって、社会生活に直結する仕事の構成比が従来よりも増し、その意味でひとりひとりの従業員が果たす役割が社会にとって非常に大きくなっていると感じています。お客様や社会との接点となる東芝グループのすべての従業員が、先にお話しした「東芝グループ理念体系」を体現することが、東芝ブランドへの信頼や期待につながっていくと信じています。
従業員がこの理念に共感し、自らアクションを起こしていくために、様々な職種の従業員や役員が、理念に結び付いた体験をストーリーとして共有しています。また、「私たちの価値観」にもとづいた人事評価を導入するなど、インナー向けのブランディング施策にも注力しています。理念浸透には「理解・共感・自分ごと化・行動」のサイクルを作り出すことが欠かせません。そのサイクルを回し続けながら、KPIも設定し長いスパンで推進していきます。

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