これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?
ブランドは共感の源、様々な人が自然に居心地の良さを感じて集まってくるオアシスであり、コネクティングポイント。こんな時代だからこそ、コネクティングポイントが連鎖しあって大樹のように大きくなっていく。ブランドはそんな「共感に基づくコミュニティ」であり、この「コミュニティ化」というキーワードは、今後ますます重要になってくるでしょう。そして、そこに参加する人たちもブランドを高めてくれる存在だと感じます。
ポーラは2029年に100周年を迎えます。コロナの中で私たちは世の中に提供する価値を見つめ直し、100周年ビジョンとして”We Care More”というアクションキーワードを掲げました。私たちは単に化粧品・サービスを売る企業ではなくソリューション企業であること、今後社会に果たすべき役割を考え、一人ひとりのお客様を想う気持ちを、社会、自然、地球にまで広げるべきだと判断したのです。「私と社会の可能性」を信じてつながりあえる社会に貢献したいという壮大な想いをこめた、非常にチャレンジングな言葉だと思っています。