Pigeonピジョン株式会社代表取締役社長 北澤 憲政 様 | インターブランドジャパン

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Pigeon

北澤 憲政 様

ピジョン株式会社
代表取締役社長

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

企業のパーパスとブランド、事業は3つで一体であると考えています。
ブランドを構築するには、その根底に確固たるパーパスが必要です。
パーパスが出発点となる。ブランドも事業も、常にパーパスに根ざしたものとなるように、この3つを連動させていくことが重要です。
そして、事業継続の観点においては、いかにして、ブランドを維持、継続していくことができるかを考えていく必要があります。ベビー業界においては、お客様が2年ぐらいで入れ代わっていきます。その中で、ブランドを維持、継続していくには、素晴らしいブランド体験を常に提供し、それが語り継がれていくことが重要だと思っています。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

2020年に、社会への約束である、ブランドプロミスを定めていますが、 ブランドプロミスは時の流れや社会の変化に応じて進化させていくべきものと考えています。
一方、「赤ちゃんをいつも真に見つめ続け、この世界をもっと赤ちゃんにやさしい場所にします」というパーパスは、普遍的なものです。
弊社にとって、ものづくりは非常に大切ですが、パーパスは、安全な商品の開発にそのまま結びつくものですし、また、お母さんの心の問題、ストレスをいかに低減するかといった社会課題解決の視点にも直結するものです。
社会環境が変化しても、このパーパスは変えずに守り続けていきます。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

パーパス、ブランド、事業の3つの円の中に、ESGのEとSが入っていることが重要だと考えています。とくに、当社にとってE、「環境」は、明日生まれる赤ちゃんに豊かな地球を残すために重要なテーマであり、弊社がしっかりと取り組んでいかなければならないことです。そうでないと、社会からの信頼が得られないと思っています。
また、社員の意識も非常に重要です。
昨年から、PFA(Pigeon Frontier Awards)という新しい事業や取り組みを社員が提案する制度を導入しました。その提案内容を見て、社員の意識の重要性を強く感じました。そこには、新しいパーパスがしっかりと反映されていました。社員の意識を高めるといった面でも、このパーパスとブランドは重要だと感じました。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

昨年、母乳を必要とする早く小さく生まれた赤ちゃんにドナーミルクをお届けする日本母乳バンク協会の活動支援を始めました。その支援のひとつとして、昨年9月に、国内2拠点目となる、「日本橋 母乳バンク」を、弊社本社1階に開設しました。
多方面より、高い評価を頂くとともに、お母さま方からの共感の声もたくさん届いています。
また、あまり知られていない活動ではありますが、ピジョン奨学財団を通じて、新生児科、小児科及び産科の医師を目指す学生の方々へ奨学金を提供し、支援しています。
今後の取り組みとしては、環境負荷軽減活動を推進していきます。環境に配慮したパッケージの導入を進めていますが、日本では、パッケージへのピジョン環境ラベルの表示を開始しました。また、プラスチック製品の代替材料への転換も検討しています。
また、お客様相談室については、もっとお客様と繋がりを強くできるような仕組みを作っていきたいと考えています。
こういった具体的な活動がブランドの一貫性、継続性につながると思います。
今後、これらの活動について、積極的に社会に発信していきたいと思っています。

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