Olympusオリンパス株式会社コミュニケーションズ, グローバル バイスプレジデント渡邉 徹 様 | インターブランドジャパン

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Olympus

渡邉 徹 様

オリンパス株式会社
コミュニケーションズ, グローバル バイスプレジデント

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

弊社は、真のグローバル・メドテックカンパニーへの飛躍に向けて過去の旧態依然とした体制をトランスフォームしなければならないという認識のもと、2019年からさまざまな変革を行ってきました。それに先立って変革のすべての根幹となったのが2018年に再定義した経営理念です。
その経営理念は、Our Purpose(私たちの存在意義)として「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」を掲げ、これを全うするためのOur Core Values (私たちのコアバリュー)として、「誠実/Integrity」「共感/Empathy」「長期的視点/Long-term View」「俊敏/Agility」「結束/Unity」の5つを定めました。トップマネジメントの強力なコミットメントのもと、このOur PurposeとOur Core Valuesを企業活動の源泉として全社を挙げて世界中の従業員一人ひとりが本気で実践し、日々の業務の中で積み重ねることで得られる信頼がOlympusというブランドとなっていくと考えています。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

Our Purposeに掲げた「世界の人々の健康と安心、心の豊さの実現」は、Olympusがこれまで100年間やってきたことの集積であり、今後も変わることはありません。このコロナ禍において、我々はリモート環境に戸惑いながらも、医療現場を支えなくてはという想いで結束し、命を守る現場に役立つことへの重責と誇りを再認識したところです。
既に弊社では、Our Purposeを実現するために、2019年に企業変革プラン「Transform Olympus」を立ち上げ、指名委員会等設置会社への移行や、取締役会や執行役、それに主要なグローバルポジションのダイバーシティ化、グローバルな人事制度の導入など、企業体質を抜本的に変える大きな変革を起こし、現在も着実に取り組みを継続しています。2020年度は、真のグローバル・メドテックカンパニーをめざすべく、映像事業の譲渡や海外のスタートアップ企業の買収を行い、事業ポートフォリオの最適化を進めてきました。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

「世界の人々の健康と安心、心の豊さの実現」をただの標語に終わらせず、真にグローバルで実現していくことが、結果的にブランド価値を高めることにつながると考えています。「誠実」「共感」「長期的視点」「俊敏」「結束」の5つの価値が、企業の体質として根づき、一人ひとりの社員の日々の実践からカルチャーとして滲み出ていくようになって初めて信頼が得られるのだと思うのです。
そのためには、組織の健全性を保つこと、社員のモチベーションを高めていくことが、グローバルレベルで重要となります。それらの進捗状況を確認するために、Core Values Survey(エンゲージメントサーベイ)や、各種施策がどの程度業務の中での変化として感じられているかを測るグローバルサーベイを実施しています。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

企業変革プラン「Transform Olympus」活動の一環として、調達、開発、製造、販売といった各機能の強化と効率性の追求による変革、更にはIT・デジタルインフラの強化や人材開発、組織の健全性向上など、1,000を超えるイニシアチブ(施策)をグローバルレベルで粛々と進めていきます。
真のグローバル・メドテックカンパニーを目指し、治療器事業部門のグローバル拠点を、最新の情報、優秀な人材が集まるマサチューセッツ州ボストン郊外に設置しました。人種や性別、国籍、年齢など、さまざまなバックグラウンドを持つ多様な人材を配し、ダイバーシティを体現した体制で、最先端の技術を駆使した医療機器の開発・マーケティングを行っています。内視鏡事業部門にも欧州から責任者を迎え、地球規模の「適所適材」でチームを再編成しました。この改革によって生まれるモノづくりのダイナミズムが、すべての従業員のモチベーション向上へとスパイラルアップし、ブランドの成長につながっていくと考えています。

Brand Value Chart

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