Nikon株式会社ニコン代表取締役 社長執行役員 CEO 馬立 稔和 様 | インターブランドジャパン

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Nikon

馬立 稔和 様

株式会社ニコン
代表取締役 社長執行役員 CEO

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

「10年後にこういう会社になりたい」という将来ビジョンの策定に取り組む中で、改めてブランドというものを考えてみると、経営とブランドはまさに表裏一体で、一緒に考えていく必要があると実感しています。
ブランドの本質とは、結果として世の中やお客様から信頼を得た証です。世の中が非常に大きく変わっていく中で、お客様の期待を裏切らないためには、革新性も必要となると考えています。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

この10年間、ブランドを「守るべきもの」として捉えてきたため、重荷であり、制約であると感じていました。今は、認識を改め、ヒストリーやレピュテーションは守るけれども、チャレンジして新しいものを創っていくことが必要だと思っています。チャレンジしていかないと、ブランドは廃れていくだけなのです。
弊社はこれまでハードウェアの性能競争に注力してきましたが、これからはお客様にどのようなベネフィットを提供できるか、どのような課題を解決できるか、といったように、顧客を軸にした視点に変えなければならないと思っています。
たとえば、単にカメラというハードウェアを提供するだけではなく、映像を活用した様々なサービスを展開し、お客様に楽しさや感動を提供していきたいと考えています。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

難しい課題ですが、これまで築き上げてきたものを守らなければならないという制約を解除し、チャレンジするカルチャーを社内に浸透させることが大切だと思います。新たな経営ビジョンを具体的に伝えて理解してもらうことが必要です。
社員一人ひとりが、プロフェッショナルとして目的に向かって臨機応変に行動できるようになるための人材育成や組織づくりも必要です。不要な会議や手順は割愛して、シンプルに、ダイレクトに、言わばサインプレーだけでスムーズに連携できる組織に変えていきたいと考えています。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

トップとして、目指すところをはっきりと定め、そこに向けてどうアプローチするかをガイドし、サポートしていきたいと思います。
昨年から、経営ビジョンを社内に浸透させるために、役員と社員の距離を縮めようと、コミュニケーションの場を増やしてきました。私自身も社員との対話の場を増やし、チャレンジマインドを刺激しています。社員一人ひとりがシンプルにアクションできるように、今、いろいろと整理をしているところです。また、ブランド価値の再定義にあたり、ブランド戦略部門とデザイン部門を統合し、様々な発信を行う体制を整えて仕込みを行っています。
現在、カメラの技術を産業ロボットに応用する事業を行っていますが、それとは別の新規事業で新たなNikon、今までとは違うNikonを実証することに注力して、それをモデルケースとすることでブランドを成長させていきたいと思っています。長期的にはBtoB事業の成長に向けてもブランド戦略を検討していく考えです。

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