MUFG株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ経営企画部 部長コーポレートブランディング&インターナルコミュニケーション統括 飾森 亜樹子 様 | インターブランドジャパン

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MUFG

飾森 亜樹子 様

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
経営企画部 部長
コーポレートブランディング&インターナル
コミュニケーション統括

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

弊社では、この4月から新中期経営計画が走り出します。これを契機に、ブランドを「社会と会社を変える力」として更にドライブしたいという想いがあります。
そのために必要なのは、改めてパーパス起点で社会に対してどのような価値を提供できるのか、どのような貢献ができるのかをきちんと表現すること。次世代からも選ばれる企業であり続けるために、経営ビジョンを再構築したMUFG Wayの浸透に取り組んでいきます。
「こうありたい」という姿、方向性を示し、ブランドが経営や事業の戦略に統合される形を作ることによって、社員に対しては、自分自身が会社と共に変わっていく覚悟を問うことになるでしょう。
私たちが目指す金融ビジネスの「未来」を示すその姿が、社員一人ひとりの行動や発言を通して具体化されていくことで、社会、とりわけ次世代が私たちを見つめる目も変わっていくことを期待しています。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

社会の重要なインフラを担う信頼やプロフェッショナリズム、チームワークをはじめ、これまで培ってきたグループの価値観は変えるものではありません。
一方で、DXやフィンテックなどに直面し、金融業界のビジネスモデル、必然性が問われる中で、私たちはこれまで以上にクリエイティブに変わっていくべきだと考えています。今までの金融グループの在り方から一歩進んで、世の中に対し新しい価値を提供するために、他社とのコラボレーションをはじめ、オープンイノベーションにも果敢に挑み、どんどん新しい価値を創っていけるような会社と社員に変革していきたいです。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

環境・社会課題起点でのサステナビリティ、ソーシャルエンゲージメントがますます大切になっていくと思います。弊社ではこれまでも、さまざまな面から社会貢献活動に取り組んできましたが、それを社会にしっかりと伝えるための活動は十分ではありませんでした。今後はそれを社内外に対し、MUFG Wayを実践する心に響くストーリーとして発信していきたいと思っています。それによって、社員一人ひとりがブランドを自分の言葉で語る、誇りに思う、そして多くの人に伝わる状況を作っていけるでしょう。
重要なのは、我々企業側が独りよがりにならないことです。社会との対話を続けることで、常にどう見られているのか、受け入れられているのかをチェックし、適切なメッセージを発信していきたいと考えています。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

新しいMUFG Wayを体現していくためのアクションの第一歩は、社員への浸透活動です。社内コミュニケーションの改革も必要になってくるでしょう。幹部と現場の定例的、単一的なコミュニケーションではなく、よりフレキシブルにコミュニケーションできるような活動を進めていきます。そしてその対話の起点・中心になるのが新たに定めたパーパス「世界が進むチカラになる」です。
管理職から社員まで表現力、プレゼンテーション力を高めていくことも課題です。内なるものを外に出す、思いを伝えるコミュニケーションができるよう、業種、職種、部門の垣根を越えて、多様なチームの連携を模索していきます。むろん、一足飛びにはいかないでしょう。しかし、その牽引力がブランドになることは間違いありません。

Brand Value Chart

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