Mitsui Fudosan三井不動産株式会社執行役員 広報部長 藤岡 千春 様 | インターブランドジャパン

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Mitsui Fudosan

藤岡 千春 様

三井不動産株式会社
執行役員 広報部長

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

近年、日本橋再生計画や柏の葉スマートシティ、さらにはライフサイエンス領域での新産業の創造に向けた取り組みなど、さまざまな事業拡大に取り組んでいますが、「三井不動産」ブランドに関しては、定点調査において、特に若年層における認知度や好感度が落ちてきている傾向が現れてきていました。調査結果の深掘りや全社員へのインタビューなどを通じて、ブランドのあり方、発信の仕方についてここ数年の社内外の活動を総括した結果、個別のコミュニケーションは良いものであっても、コーポレートブランド全体で見た場合に一貫性に乏しく、商品ブランドとのリンケージも弱いという課題が見えてきました。
こうした状況に対する危機感から、「ブランドは経営そのものであり、経営の最重要課題の一つ」というトップの号令の下、昨年を「ブランド発信元年」として、全社的に新たな活動や発信をスタートさせたところです。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

従来は「賃貸」「分譲」といったセグメントで事業を分類してきましたが、これからは「不動産事業はサービス業」という視点に立ち、事業そのもののあり方を変えていかなければならないと感じています。「箱」をつくることにとどまらず、そこにどんな「サービス」を入れ込むのかが重要であり、生活者の視点に立ってそれを実現するのは我々にしかできないこと。それをブランド価値の向上につなげていきたいですね。
今年1月に、ブランドのロゴマークである「&」マークもリファインし、「それぞれの&」をテーマとしたTVCMなどを通じてメッセージを発信しています。「&」が象徴するのは、開発と自然のように一見相対立するものを「あれかこれか」と二者択一するのではなく、「あれもこれも」取り込むという柔軟な姿勢。そこには、常にパイオニア精神を持ち、共生・共存の理念によって新たな価値を生み出していくという、三井不動産の変わることのないDNAも込められています。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

今後は、我々の事業が人々にとってどんな意味があるのか、どのように役立っているのか、生活者の視点から事業や価値提供の枠組みを捉え直し、それに対応した発信を行うことが必要となると考えています。その実現のために大切なのは、2万人を超えるグループ社員一人ひとりが、ブランドの伝道師となって「三井不動産」ブランドを意識し、体現することであり、それによって大きな力を生み出すことができると思います。トライ&エラーを繰り返しながら、引き続きブランド価値向上に邁進していきたいと考えています。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

新たなブランド戦略をまさに推進し始めたところでコロナ禍に直面する形となり、一部の施策について着実に実行しつつ、世の中の価値観の変化を踏まえ、Afterコロナに向けたコミュニケーション戦略の練り直しも行っているところです。三井不動産が、これから人々にとって、社会にとってどんな存在となるべきなのかを常に意識しながら、ターゲットや目標を定めて具体的なアクションをとっていきたいと考えています。
1月には、東京ドームがグループの一員となりました。スポーツ&エンターテイメントは、文化や芸術などとともに、三井不動産グループの目指す潤いのある街づくりにとって重要な要素。グループ全体で連携しながら、この新しい領域に前向きに取り組んでいきたいと考えています。

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