Matsumotokiyoshi株式会社マツモトキヨシホールディングス専務取締役 松本 貴志 様 | インターブランドジャパン

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Matsumotokiyoshi

松本 貴志 様

株式会社マツモトキヨシホールディングス
専務取締役

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

小売業界では長年、立地が大きな優位性として存在してきましたが、今や手のひらの中で、いつでも何でも好きなものが買える時代となり、立地が優位性を生み出すものではなくなりました。また、D2Cによる購入形態も大きなウェイトを占めるようになり、メーカーと生活者が直接つながる時代になりました。少し前までは我々が一番消費者に近いポジションにいたのが、今では「Matsumotokiyoshiで買う意味」が問われています。これまで以上にブランドの存在が重要になってきていることを痛感し、ブランド戦略は経営戦略の一つであると位置づけています。現在、PB(プライベートブランド)の構成比率は約12%で、残りの8割はNB(ナショナルブランド)です。他のお店でも同じものが売られている中で、ブランドは、PBなどの商品だけでなく、オフラインとしての店舗や、ソーシャルメディアの活用を含めたオンライン展開等、あらゆるタッチポイントを通じてマツキヨらしい顧客体験を創出し、買い物の楽しみや付加価値の創造、差別化や個性を生み出す源泉であると考えています。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

創業から大事にしてきたお客様第一主義を根幹に置きながら、これまで培ってきたMatsumotokiyoshiらしさ、枠に捉われない楽しさによって築いてきたポジショニングや考え方は、これからも維持し続けるものとし位置づけています。
一方で、時代や顧客のライフスタイルの変化に合わせて、アプローチの仕方、コミュニケーションの仕方は臨機応変に変えていかなければいけないでしょう。例えば、働く女性の美と健康を UP する 新業態「matsukiyo LAB」のような体験型ショップを通じて、価値提供をさらに促進させる展開やDXによる新しいアプローチなども、今後は検討していきたいと思っています。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

コロナ禍により、現在、インバウンド需要が消失してしまったとはいえ、日本におけるショッピング体験は、街の魅力やカルチャーとあいまって、海外の人々にとっては大きな楽しみであり、日本の特徴にもなっています。我々にとっては当たり前のものとして見過ごしがちな、そうした魅力や雰囲気を日本の価値として改めて見据え、磨いていくことが、今後グローバルへ展開していく上で強みとなっていくのではないかと思っています。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

これまでは、お客様との接点が最も多いのは商品であるという視点から、PBのリブランディングに取り組み、認知向上から売上向上へと、事業に直結する形でその成果が上がってきています。
今後は新たなサービスや新しい時代に合わせた体験を含め、ストア全体、さらにはコーポレートレベルでリブランディングを進め、日本を代表するリテールブランドとしてグローバルでの成長を目指していきたいと考えています。

Brand Value Chart

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