これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?
LINEにとって、ブランドは企業体そのものであり、少なくともロゴや広告のことではない。日々、サービスを企画開発しているメンバーに対する評価だと思います。そして大切なのは「LINEであれば何かやってくれる、社会を変えてくれる」という期待が沸き上がってくるような、顧客の切望を掻き立てるようなことができているか。それがブランドの意味合いであり、それを想起させる体験を記号化、言語化、ストーリー化すること。表面的な言葉よりも、ユーザーが切望する価値を継続的に提供し続けることが、ブランド力につながると考えています。
私たちは、3.11を契機に「人々のコミュニケーションの分断をなんとかしたい」という想いによって生まれた企業です。様々なものの「距離を縮める」ことが私たちのミッションであり、経営陣から一般社員まで、何のために存在するのかというベクトルにブレはありません。事業は多角化していますが、やっていることの本質はすべてこの一点、世界中の人と人、人と情報・サービスとの「距離を縮める」ことに集約できます。