LINE LINE株式会社取締役 CSMO 舛田 淳 様 | インターブランドジャパン

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LINE

舛田 淳 様

LINE株式会社
取締役 CSMO

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

LINEにとって、ブランドは企業体そのものであり、少なくともロゴや広告のことではない。日々、サービスを企画開発しているメンバーに対する評価だと思います。そして大切なのは「LINEであれば何かやってくれる、社会を変えてくれる」という期待が沸き上がってくるような、顧客の切望を掻き立てるようなことができているか。それがブランドの意味合いであり、それを想起させる体験を記号化、言語化、ストーリー化すること。表面的な言葉よりも、ユーザーが切望する価値を継続的に提供し続けることが、ブランド力につながると考えています。
私たちは、3.11を契機に「人々のコミュニケーションの分断をなんとかしたい」という想いによって生まれた企業です。様々なものの「距離を縮める」ことが私たちのミッションであり、経営陣から一般社員まで、何のために存在するのかというベクトルにブレはありません。事業は多角化していますが、やっていることの本質はすべてこの一点、世界中の人と人、人と情報・サービスとの「距離を縮める」ことに集約できます。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

私たちが変わらないのは、既存のカタチに対してチャレンジャーであり続けること。そのために悪戦苦闘し続けるのがLINER(LINEの社員・価値観を共有する仲間)です。中核になるのは、私たちの価値基準を示した「LINE STYLE」にも掲げる「WOW」という考え方です。声が出るほどの驚き、楽しさを表しています。マーケットがブルーオーシャンであろうとハイパーレッドオーシャンであろうと、「WOW」を追求する姿勢は変わりません。課題の大きそうなところ、且つ課題解決の先に社会により良いインパクトを生み出すことを発見し、やるからには徹底的にやり抜く。これがLINEに一貫するカルチャーであり、私たちのユニークネスです。
しかし、HOWは変わるべきです。10年前の「WOW」はもう今の「WOW」ではありませんし、COVID-19のような状況になると、それまで「WOW」ではなかったものがペインポイントとなることもありますから。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

固いミッションやビジョンは、今の世の中に向きません。むしろアジリティ、どれだけ早く動けるかが大切でしょう。誰も未来を予測はできませんが、例えば社会のDX化の連続性はわかっています。だとすれば、その中で不可逆なものを発見し、始動を早く、チャレンジする。いかにアジャイルに動けるか、という点が重要だと思います。
そして、誰に対して価値を提供するのか。LINEには今8,600万人ものユーザーがいますが、これは「8,600万という塊」ではなく、あくまでも「1×8,600万」という意識をもって、その一人ひとりに向き合っていきます。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

3月にYahoo! JAPANを傘下に持つZホールディングスと経営統合しますが、やるべきこと、大切にすることは変わりません。解決すべき課題が日々大きくなっていくなかで、より早く、より遠くへ行くために、手を取り合ったというイメージです。それが社会から期待されていることと理解し、新しい「WOW」を起こしていきます。

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