Kubota株式会社クボタKESG推進部 推進第二課長廣瀬 文栄 様 | インターブランドジャパン

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Kubota

廣瀬 文栄 様

株式会社クボタ
KESG推進部 推進第二課長

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

経営の中長期目標として「グローバル・メジャー・ブランド」を掲げ、「最も多くのお客さまから信頼されることによって、最も多くの社会貢献をなしうるブランド」を目指しています。経営陣は当然ながら、グループ4万人の社員がそのブランドとしての姿を目指し、仕事に向き合っています。
昨年は、コロナ禍においても「食料・水・環境」に関わる社会インフラを支える私たちの製品やサービスが世界各地で必要とされ、改めてエッセンシャルビジネスであることの使命と責任を実感しました。そして今当社は次の10年に向け「豊かな社会と自然の循環にコミットする“命を支えるプラットフォーマー”になろう」と宣言しています。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

地球温暖化、自然災害など社会がますます不確実かつ複雑になる中で、循環型社会の実現に向けた課題解決が求められています。これまで通りモノづくりの強みを生かしながら、スマート農業や水環境プラットホームの実現など、AIやロボット技術を活用したトータルソリューションを提供していきます。また、ESGに根ざした経営では、カーボンニュートラルの実現についても推進していきます。
一方、1890年の創業時から揺らぐことのない社会課題の解決というブランドアイデンティティは、これからも変わりませんし、今まで以上に重要だと考えています。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

クボタの強みは、お客様をはじめステークホルダーの方々との「共感」「共創」の関係性です。「食料・水・環境」の課題は、国や地域によって大きく異なります。顧客や地域に寄り添う”On Your Side”の考え方を大事にしながら、共に社会の大きな課題を解決していく。顧客、コミュニティ、ビジネスパートナーなどすべてのステークホルダーの皆様と誠実に向き合うことが重要であり、それがSDGsの達成、さらにはクボタらしいESG経営の在り方と考えます。その一つひとつの積み重ねこそが、ブランド価値向上につながるといえます。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

昨年創業130周年を迎え、131年目の今年は長期ビジョン「GMB2030」とそれを支える中期経営計画を策定しました。グループ全体でブランドの目指す姿を共有するとともに、それを支えるブランドガバナンスについてもグローバルレベルで強化していきます。
マーケティングコミュニケーションにおいては、コロナ禍をチャンスと捉え今まで以上にデジタルを活用し「リアルとデジタルの融合」を図ります。今年1月、農業分野では初といっていい大規模なオンラインイベント「Groundbreakers」を開催しました。日本農業を農家や若い人たちと共に考える双方向性の高いイベントで、改めてデジタルのチカラを感じました。
コーポレートブランディングにおいては、今年からは「次のKubota」を感じていただけるストーリーを展開する予定です。ステークホルダーと双方向な関係性を築くことで、「食料・水・環境のKubota」としてブランドを築いていきたいと思います。

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