DENSO株式会社デンソー広報渉外部長 神戸 千隆 様 | インターブランドジャパン

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DENSO

神戸 千隆 様

株式会社デンソー
広報渉外部長

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

ブランドとは、人に例えるなら人柄や性格に当たるものでしょう。人間と同じで、何を考えているのか、どのような人柄なのかがわからなければ、新たな関係の構築はできません。「環境」「安心」分野で社会課題解決に貢献しようとすると、自社だけでは難しい。今までは黒子的な存在だった弊社も、これからは共に仕事をするにふさわしい企業だと知っていただくために積極的に情報を発信していく必要があります。
社員17万人が経営の目指す方向とそこに込められた思いをしっかりと理解し、自分の言葉で社内外に語る。また、会社としてはこれまで以上に積極的に社外にビジョンやメッセージを出すことで社員はそれを経営層の覚悟と受け止め、自らの行動を変えていく。その相乗効果でブランドを高めていきたいと思います。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

1956年に制定した社是はデンソーの原点です。自動車業界は今100年に一度の大変革期にあり、弊社では「社是に立ち返ろう」を合言葉に、創業の精神をもって変革に取り組んでいます。例えば4つの社是のひとつである「最善の品質とサービスを以て社会に奉仕す」。これは、人命に関わるものをつくっている企業として、絶対に変えてはならないものです。一方で、社是の中には時代によって視点を変えなければならないものもあります。例えば「研究と創造に努め常に時流に先んず」。これまではクルマの進化を見ていれば時流の先を行く製品をつくれましたが、今は視野を社会全体へと広げる必要があります。「時流に先んず」の社是に則り、例えばカーボンニュートラルなどの環境問題を見据えて積極的にチャレンジしている企業だと思ってもらえるように、ブランドイメージを進化させたいと思います。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

弊社の事業はBtoBが中心なので、今までは直接エンドユーザーにブランドイメージの浸透活動を行わなくてもビジネスが成り立ってきましたが、欧州の競合はブランドがめざす世界観を積極的に発信しています。これからは弊社も「良いモノさえ作っていれば、黙っていてもわかってくれるはず」的な姿勢を改め、BtoB以外のステークホルダーにもブランドイメージの浸透活動を行っていく必要があります。
ただ、本当に実現できるかどうかわからないことを宣言するのはデンソーの風土に合いません。あくまでもデンソーらしく身の丈を踏まえつつ、その一方で大義に基づく戦略を大きく掲げ、それを誠実に実現していくことで、ステークホルダーからの信頼を獲得したいと思っています。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

昨年9月にWebサイトをリニューアルしました。特に注力したのが以下の2点です。
1点目は「ブランドストーリー」と題して、デンソーがこれからどのような世界を創っていきたいか、どんな価値を提供できるのか、開発に取り組んでいる技術と紐づけて展開しました。キーワードは「Well-being」です。デジタル化が進み、便利で効率のいい社会になっていく中でも、人間らしさや使う人の思いをそっと支えるテクノロジーを紹介しています。2点目は「Stories」。ここでは旬な技術・製品を取り上げ、開発担当者に思いを語ってもらうなど、社員一人ひとりを主役にした情報発信を行う新しいオウンドメディアを立ち上げました。
「環境」と「安心」の2つの領域で社会貢献していこうというデンソーの熱い想いとビジョンを内外にエモーショナルに発信していきます。

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