Brotherブラザー工業株式会社CSR&コミュニケーション部長 出原 遠宏 様 | インターブランドジャパン

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Brother

出原 遠宏 様

ブラザー工業株式会社
CSR&コミュニケーション部長

Best Japan Brands 2021
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。各社のブランドリーダーが4つの質問に答えるインタビューシリーズ。

これからの経営において、ブランドをどのような存在として位置付けていますか?

ブラザーは、グローバルなコーポレートメッセージとして “At your side.”を掲げています。これまでもこの”At your side.”の精神で優れた価値を創造し迅速に提供してきましたが、これを10年後に向けてさらに進化させていくために、2030年に向けた長期ビジョンを検討中です。
元々、ブラザーは、「輸入産業を輸出産業にする」「働きたい人に仕事をつくる」「愉快な工場をつくる」という3つを創業の精神として掲げています。この「事業を通して社会の課題を解決する」という姿勢は今も続いています。“At your side.”のyouは、世界中のお客様はもちろんですが、従業員、地域社会、地球環境なども含めた、すべてのステークホルダーなのです。

これからの時代を考えたときに、ブランド成長を目指すうえで、これまでと比較して変えなければならない視点、変えない視点についてお知らせください。

在宅ワークの拡大によりブラザーが得意とする小規模オフィス向けのプリンターの業績が一時的に上がりましたが、長期的にはオフィスでのペーパーレス化は進んでいきます。これからは、主要製品であるプリンティング製品以外にもオフィスで役立つ製品やサービスを届けること、あるいはオフィスという市場を超えて、プリンティングの価値を届けることの両方が必要です。もうひとつは、BtoBビジネスの拡大です。既存の事業に加え、これまでオフィス向けプリンターで培ってきた技術や他社から採り入れたノウハウを用いて産業用印刷の領域を拡大し、事業ポートフォリオを強化していきたいと考えています。
もちろん“At your side.”の精神は変えません。弊社はミシンに始まって、プリンター、工作機械、通信カラオケと多様な事業展開を行ってきましたが、常にお客様の声に耳を傾け製品やサービスを企画・開発してきたからこそ、お客様にとって過不足のない「ちょうどよい」製品やサービスを提供することができたという自負があります。

今後、ブランド価値をさらに高めていくためには、どのようなことが大切だとお考えでしょうか?

広告宣伝の手段が、マスから、よりセグメントされたターゲットに直接届ける手法へと変わり、近年はTVCMもあまり行っていません。また、家電量販店のプリンター売場も縮小されていくことも予想され、従来のタッチポイントが減っていく中で、このままではせっかくこれまで積み上げたブランド認知という資産を失ってしまうという懸念を持っています。
特に若年層のブランド認知度を高めることは採用活動や将来の顧客の獲得にとっても重要だと考え、SNSでブラザーの活動を伝える動画を発信して20代、30代とつながる活動を一昨年から始めています。最新のYoutubeの動画は、公開後約一週間で再生回数が100万回を超えました。20年後も、そして50年後も、「ブラザーって面白い会社だよね」と言ってもらえるようにしたいと思っています。

今後、ブランド成長を目指し、具体的に予定されているアクションがありますか?

デジタルを使った若年層向けの広告も含め、今策定中の2030年に向けたビジョンを体現するようなブランディング活動を今後進めていきます。
「常に新しいことをやり続けていないと生き残っていけない」という危機感をもって事業を多角化し成長させてきたのがブラザーのDNAです。既存の技術や販売チャネルを軸に、お客様が「ほしい」と言われるところに挑戦することで、まだまだチャンスは縦横に広がっていくと思っています。これからも“At your side.”の精神でブランドを成長させていきます。

Brand Value Chart

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