コロナ禍で感じてしまう罪悪感について | インターブランドジャパン

コロナ禍で感じてしまう罪悪感について

 

新型コロナウイルスの影響で、行動が抑制され、自分の思い通りに行かない状況がもたらす罪悪感、今回、その罪悪感の理由についてカスタマーインサイトを深掘りすることで、タイプ別に理解し、今後ブランドがそれ軽減するために何ができるのかについて考察しました 

初めに今、カスタマーに一体何が起きているのでしょうか? 

人々は、実際に自分がしていることにも、してないことに対して同じ様に罪悪感を感じてしまいます。新型コロナウイルスの影響で、人々の活動範囲制限されています。より多くの罪悪芽生えています想像して出来ないことに対して、そして自分がその状況をどう考えているかについて罪悪感を感じているのです。子どもたちと過ごす時間が少ないことに対して罪悪感を感じ、また実は、あまりそうしたいと思っていないことに罪悪感を感じているのです。散歩に行くことに罪悪感を感じ、一方で、家にいることを選んでも罪悪感を感じるといった具合です。 

私たちがするべきことまたはしてはいけないこと、私たちにできることとできないことについて、多くの感情が入り乱れること、そこで表層化してくる感情が罪悪感です。そしてそれは少しずつ大きくなってきています。 

新型コロナウイルスによる行動の制限により“すべてに罪悪感を感じること”で、私たちは喜びを感じることが少なくなってきています。小さなこと大きなこと両方に対して、私たちは喜ぶこと抑制してしまっているのではないでしょうか。そして蓄積している罪悪感をずっと押さえ込んでおくことが難しい状況になってきていると感じています。 

この罪悪感を軽減するために、C Spaceは“バーチャル告白”を実施しました。他の人と共有ていない自分がしたことと、それについてどう感じたかを匿名で教えてもらいました。そして、コンピューターに向かって小声でささやかれたものを含めて、心が痛むエピソードからユニークなことまで様々な内容でした。妻や夫にまつわる隠し事からこっそり友達と一服したマリファナの話まで。 

すべての告白に共通していたことは、みんな同じ様に罪悪感を感じており、そして自分の行動を正当化しようとしていましたそれぞれが制限されていることに対し、なるべくリスクを取らない様にしながら、少しでもストレスを軽減しようとしているのです。 

これらの考えや、実際の行動による罪悪感と得られる満足感のバランスは崩れてしまっています。これまでの“通常の状況”では、罪悪感と満足感は、それぞれがバランスを保つ関係性が見られましたが、残念ながら、今は何事も制限されているという状況において、罪悪感が勝っています。そしてその罪悪感は、硬いコンクリートのように更に私たちの行動を抑える力となってしまっています。しかしながら満足感は水のような存在であり、コンクリートにひび割れを作り、隙間を見つけ、しみわたっていきます。そして時間をかけたて最後には忌々しい罪悪感を打ち砕くのです。 
この後、カスタマーがどの様な罪悪感をこれまで感じているかをいくつかのタイプ別に紹介します。

子育ての罪悪感 
「子どもともっと多くの時間を過ごすべきだとわかっているのに、一方で、学校が早く始まればいいのにと願ってしまうんです。 

「家族と一緒に自分の時間を最大限活用するべきだと思うのに、毎日やることを考え出すのは簡単ではないし、自分のためにやらないといけないこともあるので悩んでしまいます 

子どもたちの宿題をもっと見てあげないといけないとわかっているの、そうしたくない日があるんですそんな時は、子どもたちを森に連れていって散歩することがあるですがそれを“ネイチャーウォーク”と呼んでいます。そうすると自分は何もしなくても、子どもたちに何かを教えているみたいな気分になれます。」 

公共の場でのエチケットや衛生面における罪悪感 
「人に会っちゃいけないことはわかっているのだけど、時々、家に来た友達マリファナを一緒に吸っちゃうんですよね。 

「食料品は配達してもらわないといけないとわかっているのだけど、配達を待っている時間が無駄だと思うんですよね。」

「誰にも会っちゃいけないとわかっているのだけど、プロジェクトのために友達と集まって一緒に仕事したことがあります。 

「公共の場ではマスクをつけなきゃいけないとわかっているのだけど、今までつけたことがありません。私が住んでる小さな町にはこれまでコロナウイルス感染の例はないのでみんながマスクをつけていないからです。 

人と会うときは細心の注意を払う必要があるのはわかりますが、今はあまりにも制約が多すぎるような気がします 

個人的な罪悪感 
夫が大切な存在なので、無理をして外に仕事にいかず、家で過ごして欲しいと思っているのですが、一方で早く職場に戻って欲しいと感じる自分がいます。理由は、夫があまり好きじゃないことを外出中に行っていた、以前のその時間が早く戻ってきて欲しいと思います。」 

今のストレスフリーで、人付き合いのプレッシャーがない生活を本当に楽しんでます。だから、本当は通常の生活に戻りたくないんですよね。なぜなら心配事に囲まれて過ごしていた以前の生活戻ってくるのが怖いんです。」 

「自分は他の人達と比べても、まだ恵まれているとわかっているのだけど、そう思えません。この状況にうんざりしちゃってます。今まで日課だったジム行けなくなって、3ポンドも太ってしまって、フラストレーションは溜まるし、たまに鬱っぽくなります。やる気が起きず、ほとんど毎日体調がすぐれないし、スーパーに買い物に外に出ると家に帰ってくるときは必ず風邪をひくし、ルームメイトからも風邪をもらってしまうこともあります。の様な生活がまだあとひと月も続くなんて、我慢できるかわかりません。 

積極的にレストランからテイクアウトを注文して地域のビジネスを支えないといけないとわかっているのだけど、私たち家族は家で自炊するようにして貯金に力を入れています 

キャリアに関連する罪悪感 
長時間のミーティングもないし、私のデスクに同僚が来ることもないのだから、仕事が今までよりも捗っていないといけないのだけれど、、気が付いたら仕事とは関係ないインターネット上のいろんな情報を調べたり、スマホでゲームしちゃってるんです。」 

「まだ仕事があるということに感謝しないといけないことはわかっているのですが、オフィスに戻った時に以前感じていた様々な制約がある状況に戻ってしまうことを思うとフラストレーションを感じちゃうんです。」 

金銭的面での関する罪悪感 
「夫がもうすぐ仕事に戻ることを喜ばないといけないとわかっているのですが、夫が失業していることを楽しんじゃっているんですよね。失業状態に対しての補償の方がもっと実入りがいいので。」 

「今はきちんと節約し、色々な状況に備えられる様にしておかないといけないとわかっているんですけど、実を言うと、前よりもたくさんお金を遣っちゃってるんですよね。」 

「夫のアドバイスを聞かずに、内緒で昨年買った株で損をしたことを話しておかなくちゃいけなかったのですが、未だにそのことを話せていません。」 

「1日に出かけられるのは1回だけ、しかも一緒に居ていいのは、同じ家に住んでいる人だけだとわかっているんですけど、ときどき2回出かけるし、犬の散歩やサイクリングのためにいとこに会っちゃうんですよね。」 

「生産性を高める様に時間を使わなくちゃいけないとわかっているのですが、私は何日も、時間を無駄に過ごすこと以外何もしていないと感じています。」 

「家の家事分担でやらなくちゃいけないことを終わらせないといけないとわかっているのに、何かを始めると考えるのが嫌だと感じています。また買い物に行くこと自体も面倒になっています。もう何か他のものに引き込まれるのも嫌なんです。 


前向きに取り組むためにブランドができること
 
「バーチャル告白」は様々な状況におかれている自分自身を浮かび上がらせました。新型コロナウイルスの状況で、本当はやりたかったこと、行わなければならなかったことが出来なかった様々なことを。ブランドには、人々がどのようにその状態向き合い、そして、彼らのやりたいことを前向きに捉え直し、取り組みを行うチャンスを提供することが出来ると考えています。いくつかの人間の欲求を満たす為の理由を体系化することで、持続的に罪悪感に対しての耐久性を強めること、その力がブランドには有るのではないでしょうか。 

影響力 
人々をリードしたり影響を与える能力。これは、“力で支配する”という意味ではなく、“力を与える”という意味です。より大きなメリットを与えるためにブランドはどのような力をが有るでしょうか。 

魅力 
人々を惹きつける力。魅力は、私たちが自分のことを見るように、人々が自分(=ブランド)をどのように見るかです。その人がどのように私たちのより良い部分を見られるようにできる、その為にどの様な魅力がブランドに必要かということです。 

快適さ満足感 
人々はどの様な状況が不安定で、不安を感じ、一方で最も安全で満たされていると感じるのでしょうか?強いブランドは人々がコミュニティで繋がることを助け、そしてその繋がりがお互いの恐れや不安を軽減することに貢献します。 

遊び 
くつろぎ、リラックスし、楽しむために私たちは必要でしょうか人々がもっとクリエイティブになるために、ブランドは必要な環境をつ提供し、強い繋がりやコミュニケーションを提供することが出来ます。 

 

Translated and edited from “Guilt in Everything” in C Space 

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