Coronavirus: Brand Moves for Vol.22 | インターブランドジャパン

Coronavirus: Brand Moves for Vol.22

2020.4.21 
Interbrand Group 
Chief Innovation Officer Chris Nurko 

マルチプラットフォームのオーディオおよび、エンターテイメントのリーディングカンパニーであるEntercomは、Stay Connected” (#StayConnectedTogether)を開始しました。同社が持つ235の放送ブランドと幅広いデジタルプラットフォームで危機対応を統合し、公衆衛生と福祉に有意義な影響を与えるという目的を持つ公共サービス構想です。この取り組みは、ニュースコンテンツやオリジナル番組を中心に取り扱っています。オリジナル番組には、企業、市民のリーダー、医療従事者、救急隊員称えるHeroes and Difference Makers地元の企業を支援する最善の方法広めるLove LocalLovelineChris Donaghue博士がホストを務める、メンタルヘルスの専門家と毎日トークを行うI’m Listening: Stay Connected、何十人ものアーティストが自宅でできるチャレンジを行うHome Schooledなどがあります。そしてポッドキャストでは、The Kids are All HomeCoronavirus Daily、そしてPod Save AmericaのクリエーターによるAmerica Dissected: Coronavirusといったオリジナル番組があります。いつもと同じように、そして今日ではそれ以上に、人々はオーディオを求めています。リスナー達は、信頼できる必要な情報、愛する人々との繋がりやエンターテイメントを得ようと私たちに頼っています。私たちのリーチ力と影響力を使って地域にサービスを提供することが、今の私たちの最優先事項です。と、CMOPaul Suchmanは述べました。今日までに、Stay Connectedの地域活動は960万ドル近くの資金を地元の支援団体へ集め、150万食分の食事が必要とする人々へ届けられ179パイントの血液を患者に寄付しましたEntercomTeam Relief Fundも開始し、家族、医療、子供、高齢者介護の困難に直面している従業員を支えています。 

Amazonが運営する朗読プラットフォームのAudibleは、ロックダウン中の子供達を楽しませ、教育に役立つような無料コンテンツを提供しています。学校が閉鎖されている限り、私たちは開講します。と、同社は述べました。今、子供達はどこにいても驚くほど多くの物語をすぐにストリーミングできます。中には6つの言語で利用できるタイトルもあります。それらが、子供達が夢を見たり、学んだり、子供らしく振舞い続ける支援となります。全ての物語をデスクトップ型パソコン、ノートパソコン、携帯電話またはタブレットを使って無料でストリーミングできます。 

Rootine Vitaminsは、人々がリモート状況下で収入を得る新しい方法を提供するため、新たなアンバサダーとアフィリエイトプログラムを迅速に立ち上げました。ブランドが地域に統合した他の事例には、Rootineのコミュニティが運営するSlack チャンネルがあります。このチャンネルには誰もが参加でき、遺伝学、免疫、サプリメント、栄養についての知識を深め、専門家チームからのガイダンスを受け取り、そして他の人々と繋がることができます。 

ロンドンのいくつかのトップエージェンシーから一時解雇された広告関係者のグループが、クリエイティブや戦略的な観点からスモールビジネスを支援するために、Not Fur’ Longという期間限定のエージェンシーを立ち上げました。私たちは一時休暇命じられました。とチームは述べました。働かなくても給与がもらえるというユニークな状況に置かれていますなので、ポッドキャストを始めたり、パンの焼き方をんだりする代わりに、私たちはNot Fur’ Longを設立し、ブランドやスモールビジネスがこの困難な時代を乗り切る支援を行うことに、私たちの時間を使うことにしたのです。私たちの目的は、この不確かな時期のビジネスに対して戦略的かつクリエイティブなサポートを行い、彼らが後の成功を収める手筈を整える手助けを行うことです。多くの報道、この危機により5分の1の中小企業が閉鎖されると言われています。しかし、中小企業こそが全ての地域社会の生命線です。なので、そのようなビジネスを私たちは助けていきたいのです。” 

高級コーヒーショップチェーンのAlfredは、レンガとモルタル造り店舗を閉鎖した後、コーヒーのサブスクリプションプログラムを開始しました。これにより、人々は頼んだコーヒーを自動的に受け取り、自宅で快適に過ごすことができます。同社はソーシャルメディアを活用して、自宅で冷たいコーヒーを煎れる方法のようなチュートリアル動画を投稿しました。また、UCLA Healthが運営するCOVID-19 Coronavirus Patient Care Fundを支援するための資金を集めるキャンペーンも開始しました。I’m a Friend of Alfred 限定品パーカーを販売し、売上金の100%UCLA Health寄付されます

ウイルス対策政策と経済の悪化により、出版業界は悪い影響を受けています。しかし、いくつかのトップブランドは戦略を再考し、資金調達のための取り組みを支援しています。Hearst MagazinesElle DecorHouse BeautifulTown & CountryVeranda誌で構成されるラグジュアリーデザインコレクションは、Habitat for Humanity New York Cityと協働しDesign Unitesを開設しました。オンラインプラットフォームのCharityBuzzが主催するバーチャルオークションで、Hearstの編集チームが集めたオンリーワンアイテムや体験を提供しています出品アイテムにはインテリアデザイナーのNate Berkusや、Queer Eyeに出演するBobby BerkTown & Country編集長のStellene VolandesElle Decor編集長のWhitney Robinsonのような専門家と1対1Zoomで行うコンサルティングも含まれています。また、Sally King Benedict等のアーティストによるーチャルアートコンサルティングとカスタムペインティングを受けることもできます。Meredith社が運営するShapeのシニアファッションエディターJenn BartholeSneakers for Heroesと呼ばれるキャンペーンを開始し、彼女のソーシャルメディアのフォロワーや、世界的なフットウエアブランドとの関係性を活用して、医療従事者へスニーカーを寄付するという支援を行っています。すでに、AdidasAsicsNew BalanceReebok、そしてUnder Armorがこの活動に加わりました。1足のスニーカーは大したことには見えないかもしれません。しかし、(個人用防護服の不足に対応しながら)常に長時間立ちっぱなしで勤務し、常に靴を消毒し続けている医療従事者たちに対して、新品のスニーカーは小さな贅沢を感じさせてくれるものになります。と、Bartholeは述べました。 
また、通信会社大手のVerizon Communicationsのメディア部門は、EngadgetHuffPostTechCrunchYahoo!を含むデジタルブランドを持っていますが、新型コロナウイルス対応を支援するためにクリエイティブなサービスと、1,000万ドル分のデジタル広告費を寄付すると述べていますCDC(アメリカ疾病予防管理センターWHO、そしてChild Mind InstituteCrisis Text LineTrevor Projectを含む5つのメンタルヘルス組織が、支援の対象です。Verizonは、このキャンペーンが、ディスプレイ広告、ビデオ、ネイティブ広告、Verizonのサイトポートフォリオ全体を通して、広告プラットフォーム上のサードパーティのプロパティで展開され、認知の向上と、リソースを集めることを目的としていると述べています。 

カナダのホッケー用具メーカーのようなニッチな産業も、少しでも支援しようとしていますBauerBrian’s Custom Sportsのような企業は、個人用防護服の製造に力をいれており、また、モントリオールに拠点を置くCCM Hockeyはフルフェイス型の保護フードの製造を開始し新型コロナウイルスの感染拡大の最前線で働く医療従事者達を支援しています。このフードはモントリオールのHôpital du Sacré-Cœur de MontréalRené Caissie博士によってデザインされ、高効率の微粒子空気処理システムにおけるカナダのリーダー:Industrie Orkan社と共同で開発されました。製造の設計図はCCM Hockeyのウェブサイトで共有され、他のメーカーも新型コロナウイルスとの戦いに参加できる仕組みになっています。私たちは自社の開発と技術を、普段は氷上で戦う世界最高峰のホッケー選手を守ることを目的としていますが、この時代で最も大切な戦いを繰り広げる最前線の医療従事者守るために、革新と技術の文化を新たな目的のために展開しています。と、CCM HockeyのCEOであるRick BlackShawは述べました。 

音楽機器の専門家達も、新たな一歩を踏み出しました。カリフォルニアに拠点を置くThaliaは、普段はカポタストやピックのようなギター用品と、ギターブランドのスマートフォンケースなどのギターアクセサリー作っていますが、オーナーのChris Badley十数名の従業員達は、新型コロナウイルス患者を治療する病院職員のために、挿管ボックスの製造に重点を置いていますBradleyは、救急外来で働く医師や友人から、保護ボックスを作るアイデアを得たと述べています。現在、同社はこのThalia Boxes”の生産を増やし、1日200箱という需要に応えています。病院は1個175ドルでこのボックスを購入することができますが、進行中のGoFundMeキャンペーンのおかげで、Thalia挿管ボックス必要としている病院へ寄付しており、既に約30,000ドルの寄付が集まっています 

同じく楽器ブランドのD’Addario、同社が製造するEvansドラムヘッドを保護フェイスシールドに変更する計画を打ち出しました。Evans G2ドラムヘッドが保護フェイスシールドを造るのに最適な素材であることに気づいたため、同社は毎週10のフェイスシールドを製造しようと検討しています。病院が過密状態になることを避けるために二次的な場所を建設している中、ライブコンサートを専門とするUpstagingは、舞台で使用する仕掛け装置を、病院の部屋の仕切り挿管ボックス、その他の医療機器など、医療施設を整えるための道具として使用しています。同様にMountain ProductionMTN Emergency Serviceを立ち上げ、一時的な医療器具の作成や、医療用ガウン、マットレスカバー、フェイスマスクを含む個人用防具の製造を行っています。 
弦楽器大手のErnie Ballも、地域社会のケアに力を入れようとしている音楽用品企業です。カリフォルニアのコーチェラ・バレーに工場を持つErnie Ballは、生産ラインの一部を変更して毎日何百枚ものフェイスマスク生産にシフトし、地域の人々に無料で配っています。アクセサリーとストラップ製造部門はマスクの生産に専念しており、これを最優先事項としています。コーチェラ・バレーは私たちのホームであり、地域の慈善団体と住民の両方を支援していきたいと考えています。と、CEOBrian Ballは述べました。 

ペットの需要が高まり、ペットの養子縁組や購入、ペット製品やサービスに関心を持つ消費者が増えています米国の主要なペットブランドは、この課題に対処するために力を入れる必要がありました。消費者向けブランドBarkBoxを持つBarkのチーフ・コマーシャル・オフィサー兼、事業及びパートナーシップ部門長であるSuzanne Mcdonnellは、“経済的な観点から見ると、不景気な時期に、人々はペットへより多くの費用を費やしてきた歴史があります。私たちは、特に(ペット用)食品の販売も行う小売店の間で、ビジネスが成長しているのを目にしています。当然のことながら、当社のオンラインビジネスを行うパートナーの間では大幅にビジネスが拡大しています。と述べました。消費者向けペット用品小売店であるChewyでは、顧客体験だけでなく、社員の健康とお客様の体験を守るために、営業や契約を適応できるよう、迅速かつ念入りに方針を調整していますと、コミュニケーション部門副長のChewy Diane Pelkeyは述べています。ChewyGreaterGood.orgと提携し、パンデミックによって経済的もしくは社会的影響を受けた全国の動物救済団体やシェルターに、ペットフードやヘルスケア用品、その他必需品を300万ドル以上寄付しています。また、国際的なペットの小売りチェーンであるPetcoは、ペットの飼い主たちに、新型コロナウイルスに関する最新情報(ウイルスがペットに感染するかどうか等)を提供しています。Petcoは、獣医専門家連合であるPetCo Pet Welness Councilと同様に、自社の獣医スタッフを通じて、顧客のために集められた新型コロナウイルスに関する情報や知見を提供しています。生活に必要不可欠なものであるとして、Petcoはほとんどの店舗の営業を続けています、営業を続ける上でいくつかの変更を実施しています。例えば、多くの店舗にてカーサイドでの受け取りを可能にし、店舗を清潔に保っています。また、おもちゃや洋服など、必要不可欠ではない商品の入荷を止めました。他にも、養子縁組イベントを中止したりVetcoワクチン接種クリニックを一時停止しました。また、PetcoPetco Partner Assistance Fundを設立し、Petcoやスポンサー、経営幹部などから200万ドルの資金を調達し、パンデミックの影響を受けたPetcoのパートナーたちへの直接的な支援を行っています。 

動物に関しては、オーストラリアのGroup Nineのデジタルメディアブランドであり動物に関するエンターテイメントをアニマルコンテンツの形で視聴者へ届けているThe Dodoが頭角を表しています。過去6週間の、The Dodoのコンテンツ消費率は、主要なプラットフォームであるYouTubeFacebookにおいて2019年の同時期と比べて大きく伸びていますYouTubeの再生時間と視聴回数はそれぞれ170%162%上昇し、同様に、Facebookの再生回数と視聴回数はそれぞれ83%70%上昇しました。社長のYuJung KimThe Dodoのコンテンツが人々に休息や希望を与えるものであるため、ハリケーンHarveyやオーストラリアの山火事のような自然災害や、選挙、国際的な健康危機といった困難かつ不透明な時期において積極的に活用されていることを発見しました。この数週間、Dodoのビデオを見ることが1日の楽しみです、というコメントを多くいただいています。と、Kimは述べました。 

シンガポールのオンラインコマース部門ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。Alibaba傘下オンラインプラットフォームであるLazadaは、出品者への研修を最優先事項とし、この取り組みに特化した専門チームを配置して、特に小売を行っているがオンライン化のメリットをまだ理解していない企業に、トレーニングやサポートを提供しています。 
また、同社はEnterprise SingaporeE-Commerce Programmeに参加して、小売業者がビジネスモデルを変更し、従来の実店舗を超えて販売チャネルと収益を多様化できるように支援しています。小売業者がLazadaのプラットフォームで出品者として登録すると、コンテンツ開発や商品のリスト化、トレーニングや広告などのサービスに最大9,000シンガポールドルを受けることができます。Lazada Marketplaceは出品者への手数料はかかりませんが、LazMallサービスは手数料がかかります。しかし、この特典、新規出品者は、登録して最初の30インキュベーション期間中にかかる費用も負担されます。また、Enterprise Singaporeのプログラムの一部であるShopeeも、地元の起業家や中小企業の育成に熱心に取り組んでいると述べています。同社はシンガポールにて、#SGUnited Shopee Support Local等のキャンペーンを展開しています。専用のキャンペーンサイトで毎週様々な地元の出品者を特集することで彼らの知名度を上げ、集客を促進させることを目的とし、また販売を最適化するためのバウチャーや割引の形で出品者にマーケティング支援を提供しています。キャッシュバック型の報酬プラットフォームであるShopbackは全ての、特にオンライン事業を行っていないブランドに対し、この機会をデジタル戦略の強化に利用するよう勧めています。ShopBackに登録したブランドには、マーケティング活動を担当するビジネス開発チームのアカウントマネージャーが割り当てられ同社のプラットフォームは商業パートナーのカスタマーインサイトを提供し、よりデータに基づいたターゲットを絞った意思決定を行うことができます 

 私たちは成果報酬型マーケティングモデルを採用しています。つまり販売者は、売買や取引が成功した後にのみ、事前に合意した手数料を支払い、その他のオンライン及びオフラインの活動は無料で行うことができます。”と、ShopBackの共同設立者であるJoel Leongは説明しました。最近、私たちはShopBack To Goというキャンペーンを開始し、消費者が近所のテイクアウト可能なレストランや、お得なテイクアウト商品を見つけるためのサービスを提供しています。このキャンペーンがブランドの認知度を高め、販売を促進することにより、この困難な時期における飲食店の支援に役立つことを願っています 

 

Translated and edited from “Coronavirus: Brand Moves for Tuesday April 21” in Brandchannel,   
Authored by Chris Nurko  

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