Coronavirus: Brand Moves for Vol.15 | インターブランドジャパン

Coronavirus: Brand Moves for Vol.15

2020.4.8
Interbrand Group
Chief Innovation Officer Chris Nurko

Twitterの最高経営責任者であるJack Dorseyは、”このパンデミックを阻止する”ための新型コロナウイルス研究に、10億ドル(8億ポンド)を寄付することを約束しました。 2006年Twitterを共同設立し、その後モバイル決済企業Squareを共同設立したDorseyは火曜日に、”Start Small”と呼ばれる慈善基金を設立し10億ドルのSquare株を寄付し、”世界的な新型コロナウイルスから救済するために資金を提供する”とTweetしました。43歳のDorseyは、寄付金は”自分の財産の28%”に値すると述べています。Bloomberg Billionaires Indexによると、Dorseyの資産は約39億ドルです。彼の寄付は、新型コロナウイルス パンデミックを制する世界的な戦いへの個人の寄付としては最大規模の寄付となります。

アイルランドでは、自動車メーカーのRenaultと保険会社のAXAが、パンデミックと戦うために海外から帰国した最前線の医療従事者に、2か月間無料で自動車と保険を提供します。”Covid Car Cover”と呼ばれるこのプログラムは、パンデミック対策のために先月アイルランドへ帰国した医師や看護師のためのものです。Renault Group IrelandのCountry Operations DirectorであるPaddy Mageeは、”新型コロナウイルスとの戦いのために、海外からアイルランドへ戻ることは本当に勇気ある行動です。帰国された医師や看護師の方々に対し、本当に感謝しています。”と述べています。 また、AXA IrelandのDirectorであるAntoinette McDonaldは、”彼らがアイルランド国内の病院に戻る準備をしている間に、自動車や保険という最も実用的な支援をしたいと考えています。” と述べています。

American Heart Associationは、新型コロナウイルスと心血管疾患および脳血管疾患との相互作用をより理解し、科学研究を迅速に進めるために250万ドルの緊急研究ファンドを設立しました。 また、この協会は、全国的なコーディネーティングセンター、そして少なくとも10のCOVID-19 and its Cardio Vascular Impact Rapid Response Grantsへ、それぞれ10万ドルの資金を提供する予定です。 協会の新しいHealth Technologies&Innovation Strategically Focused Research Network Centersにも追加の助成金が提供され、新型コロナウイルスパンデミックに対処するため、新しい技術に基づいた解決策を探求します。

イギリスの大手製薬メーカーであるGlaxoSmithKlineAstraZenecaは、診断機器の不足を解決するため、新型コロナウイルスを検査する新しい方法を開発する研究所の設立を検討しています。彼らは、試験実施のために必要な様々な原材料の有用性を評価し、自らの技術と人材を駆使して、お互いの企業そしてイギリスのNational Health Serviceの生産力の増強を図ります。イギリス保健医療相のMatt Hancockは、4月末までに新型コロナウイルスの検査数を1日当たり10万人に増やすことを宣言しましたが、試薬の化学物質と検査で使用される綿棒の不足により遅れが発生しました。 Hancockは”AstraZenecaやGSKのような製薬大手は、検査医療の分野では長い歴史を持たないが、世界をリードする、小規模な検査医療会社と協力して、英国の検査医療業界を大規模に構築しようとしています。”と述べました。AstraZenecaの代表者は金曜日の声明で、同社は”国内の検査活動の効果を高めるために自社の科学的能力”を利用し、支援していくことを政府と話し合ったと発表しました。またGSKは声明の中で、同社は実験装置や科学的アドバイスを提供しながら、COVID-19の検査を拡大していくイギリスの取り組みへの支援要請に応えていくと述べています。この検査は中心的活動ではないとはいえ、国家の取り組みとして支援する方法を議論しています。

製薬会社のRocheは、新型コロナウイルス患者の治療に使える可能性がある自社薬Actemraの試験を急いでいます。同社は、U.S. Biomedical Advanced Research and Development Authority(BARDA)から2,500万ドルの支援を受けて、COVID-19患者へActemraの第3段階の治験を早急に進めています。 BARDA助成金は、Roche’s GenentechがActemraの臨床試験を加速するために使われます。Actemraは一部の患者を襲う激しい肺の炎症を抑える効果が期待されています。先月この薬は、重度のCOVID-19肺炎患者を治療するための最も優れた標準治療薬をとして評価され、FDAから迅速に承認を受けました。

アメリカ全土のYMCAは新型コロナウイルスの拡散を阻止するために一時的に休業する必要がありましたが、アメリカのYMCAは会員とのつながりを維持するために、会員および非会員にエクササイズのクラスを提供する無料のオンラインプラットフォームYMCA360を開始しました。すでにYMCAのインストラクターにより12クラス以上の利用が可能で、ブートキャンプ、バレエ、ヨガ、高齢者向けの負荷の少ないプログラムも含まれています。4月までにアートクラスや若者や家族向けのアクティビティなどのクラスが追加リリースされる予定です。アメリカのYMCA社長兼CEOであるKevin Washingtonは、新型コロナウイルスは前例のない挑戦であり、YMCA 360はあらゆる年齢の人々の活動と繋がりを維持するために、YMCAが実施する支援方法の1つであると述べています。一方、アメリカの数百人ものボランティアとYMCAスタッフの助けにより、多くの支部がコミュニティを支援しています。最新情報によると、YMCAの504の支部は学校閉鎖の影響を受けた子供達に食事を、672の支部は緊急保育を、27の支部は高齢者や身体の弱い会員の健康チェックを提供しています。さらに5つの支部では緊急住宅を、6つの支部はバーチャル青少年プログラムを提供し、46の支部が献血ルームになる予定です。

アメリカで最も人気のある女性のライフスタイルサイトであるPopSugarは、この将来への見通しが立たない時期に大きなダメージを受けた、女性が率いる小規模会社をサポートする新しい広告プログラムを構築しました。PopSugarは、女性が率いる企業へ、自社が所有し運営するチャネルに、5,000万ドル分の広告表示回数を与えるとともに、新しい広告のデザインも提供しました。寄付されたメディアには、PopSugarネットワーク全体における標準バナー広告サイズのローテーション、ニュースレターのバナー、そしてそれらに関する編集およびカスタム投稿が含まれます。創設者兼社長のLisa Sugarは”私たちは、女性が最高の人生を送り、そして夢を叶えるために、できる限り支援することを約束します。この新しいプロジェクトによって、積極的に自社のサービスを宣伝してこなかった小さな企業が認知されることを期待しています。”と述べています。

NikeのR&D、製造、製品チームは、Oregon Health & Science University(OHSU)の医療専門家とともに、新型コロナウイルスから保護するため、顔全体を保護した電動式空気清浄呼吸器(PAPR)付きの個人用保護具を設計および制作しています。Nikeのフルフェイスシールドは、Nikeのフットウェアとアパレルの技術から、今最も必要とされている個人保護具に変貌しました。 シューズ用だったパッドとアパレル用に準備されていた紐が利用されました。 そして最も注目すべきことは、NikeのシグネチャーNike Air のソールであるTPU(熱可塑性ポリウレタン素材)が活用されました。
OHSU School of Medicineの麻酔科学および周術期医学の准教授であるMiko Enomoto医学博士は、”適切なフェイスシールドがなければ医療従事者はウイルスに感染するリスクが高くなり、数か月以内に相当な数の医療従事者の健康を損なう可能性があります。フェイスシールドは、医療従事者の顔を保護するのみならず、外科用マスクやN95マスクを安全に使用する期間を延長することにも役立ちます。 COVID-19危機に対するNikeの寛大な対応は、医療従事者に、自分たちがすべき仕事を安全に全うすることができるという、自信と支えを与えることができた。”と述べています。

AppleApple Mapsアプリに変更を加え、新型コロナウイルスパンデミック時の食品配達や医療サービスなどを促進しました。 このAppleのような変更は、Google Mapsでも行われました。食料品店は今上部に表示され、その次に新しいカテゴリーであるフードデリバリーが表示されます。新型コロナウイルスの発生中に実用性のない他のカテゴリーは、下方に移動させられます。新しいフードデリバリーカテゴリーを選択すると、近隣で営業し、デリバリーを提供しているレストランがすべて表示されます。以前のApple Mapsはレストラン、ファーストフード、ガソリンスタンド、カフェなどのカテゴリーを優先していました。 AppleはすでにFEMAおよびCDCと共同で開発した独自のCOVID-19アプリケーションとWebサイトをリリースさせており、2,000万枚を超えるマスクを寄付し、また医療従事者向けのフェイスシールドも出荷しています。さらに、新型コロナウイルスについての新しい質問事項へ対応するようSiriが更新されました。Apple Cardの顧客は、新型コロナウイルス発生によって起こった不安定な経済のために、追徴金無しで支払いを延期することもできます。そして、苦境に立たされている音楽レーベルとアーティストに対しては、Apple Musicは、独立レーベルと販売店が利用できる5千ドルの前払い金を用意し、先の見えない世界的なCOVID-19ロックダウンの間、生命線となる現金支給により、インディーズ部門をサポートしています。現在、世界中のレコードレーベルは、隔離のためレコード店の閉鎖、公演の演奏権・録音権によるライセンス収入の喪失、イベントや映画/テレビ制作の中止により、売上が激減しました。さらに全公演がキャンセルになり、音楽ライブの収益はゼロになりました。これに応じて、同社は4月7日に、Apple Musicでの収益が四半期に最低1万ドルある独立レーベルおよび販売店に、5,000万ドルの基金から、1回限り将来の著作権使用料の前払いができることを通知する予定です。

ライドシェアリングの需要が大幅に減少し、UberWork Hubを導入しました。これは、ドライバーがUberでも他企業でも、他の仕事を見つけられる新しい方法です。ドライバーにUber Eatsデリバリーサービスへの切り替えを奨励する一方で、同社はUber Worksへの申し込みも受け入れています。Uber Worksは、シカゴ、ダラス、マイアミでの食品生産、倉庫、カスタマーサービスなどの仕事に人々をつなぎます。また、Uber Freightでは、運送業者は配送する荷物に応じて支払いを受けられるので、クラスA商用運転免許証を持つドライバーを優先します。Work Hubは、Domino’sShiptCareGuideなどUber以外の企業への求人情報も掲載する予定です。また、将来的には、他の企業の求人情報へのリンクも含めます。UberのCEOであるDara Khosrowshahiは”私達が今できる最も重要なことは、ドライバーへの支援です。”と述べました。“彼らは私達がこのウイルスと戦う間、コミュニティを動かし続けるための重要な仕事をしています。しかし、移動距離が短くなったため、他の稼ぎ方が必要となっています。Work Hubにより、Uberの他のビジネスであろうと、別の企業であろうと、ドライバーがより多くの仕事の機会を得られることを願っています。”

半導体メーカーのIntelは、患者のケア、科学研究、オンライン教育の改善に5,000万ドルを費やす予定です。その資金のうち、4,000万ドルは2つの主要な活動に使われます。1つ目は、Intelの顧客とビジネスパートナーが実施している試験、ワクチン、治療法の開発を支援することです。その支援にはコンピューターのシミュレーションやサービス提供なども含みます。2つ目は、アメリカから始まり、世界中の非営利団体が、コンピューター技術やオンラインサービスを持っていない学生に、それらを提供できるように支援することを目的としています。残りの1,000万ドルの資金はイノベーションプロジェクトに提供します。Intelが支援している3つの事例です。1つ目は、インドがCOVID-19検査と遺伝子分析を迅速化して、どの患者が最も危険にさらされているかをより深く理解する取り組みへの支援です。2つ目は、Medical Informatics Corp.のIntel搭載Sickbayコンピューターシステムへの支援です。リモートモニタリング機能を備え、通常のベッドを集中治療室用のベッドに迅速にアップグレードするよう設計されています。3つ目は、Intelが特別なプログラムで制御した半導体を提供し、イギリスの電気掃除機メーカーDysonと医療会社TTPは、CoVentと呼ばれる新しい人工呼吸器を開発しています。

 

Translated and edited from “Coronavirus: Brand Moves for Wednesday April 8” in Brandchannel,
Authored by Chris Nurko

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