Coronavirus: Brand Moves for Vol.14 | インターブランドジャパン

Coronavirus: Brand Moves for Vol.14

2020.4.7
Interbrand Group
Chief Innovation Officer Chris Nurko

Hewlett Packard Enterpriseは、新型コロナウイルスの大流行により困難な状況にある顧客や組織が、この前例のない状況に適応するためのサポートを独自に行うことを発表しました。同社は傘下にあるネットワークビジネスを取り扱うHPE Arubaを通じて、2つの取り組みを開始しました。病院とファーストレスポンダー(救急隊や消防士)が、患者の収容力拡大に伴いネットワークの追加が必要であるため、同社は5,000万ドル相当の安全なコネクティビティキットを寄付すると決めました。この機器は、米国やカナダ、そして、いくつかのヨーロッパやアジアの国にある、期間限定で営業しているクリニックや実験施設、一時的な病院施設へ提供されます。さらに、医療機関が迅速に整備され、コネクティビティを拡張するのを支援するため、HPE ArubaはAirheads Volunteer Corpsと呼ばれるボランティアネットワークエンジニアの登記簿を作成しました。ここに登録されているエンジニア達は、この大流行に対処するため、最前線にある医療機関のネットワークインフラを構築する支援ができる人々です。このAirheads Volunteer Corpsの開始後48時間で20か国以上、約200人のエンジニアが登録しました。Hewlett Packard Enterpriseはアメリカ合衆国エネルギー省(U.S. Department of Energy)に参画し、他の産業や学術機関へスーパーコンピューターソフトウエアやアプリケーションを提供しました。そのアプリケーションはCOVID-19 High Performance Computingコンソーシアムの一環として、研究者がこのパンデミックに対抗するために不可欠なアプリケーションを移植、実行、最適化するのを支援します。同社は他にも、1ドル相当のマッチングキャンペーンを行っており、社員が支援組織に貢献する機会を提供しています。

Samsung Electronicsは、新型コロナウイルスによって最も影響を受けた国の政府や地域に2,900万ドル相当の資金と製品を寄付しました。同社は韓国のテクノロジー企業として、病院へ空気清浄機だけでなく、隔離中の患者へマスクとスマートフォンを提供しています。また、休校の影響を受けている子供たちのために、教育機関へタブレット端末を提供しました。韓国では、同社の従業員の教育センターを、患者ケアセンターとして使用される目的として、医療当局に提供しました。その他にも、同社のエンジニアたちは地元のマスクメーカーへ出向して工場のレイアウトや製造プロセスの改善に取り組み、マスクの生産効率を向上させています。Samsungによると、このようなエンジニアによる支援を受けたある工場では、1日あたりのマスク生産量が2倍になったとのことです。同社は33万枚のマスクを、韓国での新型コロナウイルス流行の震源地となった大邱市へ寄付しました。

Nikeと同社の幹部たちは、1,700万ドル以上を、新型コロナウイルスの対応へ充てています。最新の寄付は、緊急を要する地域の組織に対し、食糧や医療等160万ドル相当の支援を行いました。この寄付金は、フードバンクや新型コロナウイルス対策ファンドと共に、医療や公共福祉、人道的支援を行う団体に対する補助金として使用されています。Nikeは1月にthe China Youth Development foundationへ140万ドルを寄付し、その資金は新型コロナウイルスの治療現場で働く人々に向けた物資や機器の提供に充てられました。そして、3月18日に、Nikeの共同設立者で名誉会長であるPhil Knightと妻のPenny、Mark Parker会長と妻Kathy、としてJohn Donahoe社長兼CEOと妻Eileenは、合計で1,000万ドルの個人的な寄付を行ったと発表しました。この寄付金のうち、700万ドルはポートランドのNike本社近くにあるOregon Health & Science Universityへ、200万ドルはthe Oregon Community Foundationによって設立されたOregon Community Recovery Fundへ、そして残りの100万ドルはthe Oregon Food Bankへ寄付されました。また、the Nike Foundationはポートランド、ボストン、メンフィスの地域財団、United Nations Foundation、Swiss Philanthropy Foundation、そしてヨーロッパ、中東、アフリカ地域のパートナーが支援する別の財団に対して400万ドル以上を寄付しました。

コーヒーチェーンのStarbucksは従業員へ大災害給与の支払いを5月3日まで延長し、それまで店内利用を閉鎖すると発表しました。また、同社は今回のパンデミックの影響を受けている様々な慈善団体やや非営利団体へ300万ドル以上の寄付を行いました。元々、4月19日までは従業員への特別手当が支払われる予定でしたが、病気や自主隔離、愛する人々の世話のために休む場合でも、5月3日まで大災害給与が支払われることになりました。そして、この期間に勤務すると決めたスタッフには時間給が3ドル引き上げられます。一方で、Starbucks Foundationは300万ドルを救護活動支援に使うことを決めました。前線にいる医療従事者を支えるために、WHOのCOVID-19 Solidarity Response Fundと非営利団体Give2Asiaへそれぞれ100万ドルずつ寄付されます。その前にも、Starbucksは中国赤十字へ寄付を行いました。また、同財団はCOVID-19 Response Fundへの25万ドルの寄付を含む、米国の複数の組織にも寄付を行いました。Starbucksはホームレスへシェルターやリソースを提供する組織に25万ドルを支援することを決めました。
ニューヨーク州は最も悪影響を受けている地域の一つであり、Starbucksは25万ドルをRobin Hood’s COVID Response Fundへ、5万ドルをUnited Way of New York Cityへ、25,000ドルをNew York City Police Foundationへ、そして25,000ドルをFood Bank for New York Cityへ寄付しています。また、同社はUnited Wayがアメリカとカナダで行うコロナウイルス関連支援を支援し、その結果としてカナダの病院財団へ寄付を行っています。

Sonyは1億ドル相当のCOVID-19 global relief fundを立ち上げ、新型コロナウイルスの感染拡大に影響を受けている人々を支援します。同社によると、この資金は “最前線でウイルスと対峙している医療従事者一人ひとりへの支援、学外で勉強することを余儀なくされている子供達や教師への支援、そしてウイルスの拡散により深刻な影響を受けているエンターテイメント業界のクリエイティブコミュニティメンバーへの支援”と大きく3つに分配されるとのことです。SonyはWHOのCOVID-19 Solidarity Response Fund、Doctors Without Borders(国境なき医師団)、UNICEF、そしてUNHCRへ1,000万ドルを寄付すると発表しました。この資金は同社の言う“前線でウイルスと対峙している医療従事者一人ひとりへの支援”に該当します。“教育分野では、休校により学習の機会を失っている子供達に対して、Sonyは自社の技術を教育活動支援に活用するための方法を模索しています。そして教師と協力しながら支援を実践していきます”とのことです。クリエイティブコミュニティに対する支援としては、イベントの中止により悪影響を受けた“有望なクリエーターやアーティスト、業界をサポートする全ての人々”に対する補償を行うとしています。

McLauren F1の前CEOであるRon Dennisは、新型コロナウイルス治療の最前線であるNHSで働く人々に対し100万食を無料提供するための取り組みを開始しました。このモーターレース界の億万長者は、英国中で新型コロナウイルスの感染拡大と闘う医療従事者に対し、100万ポンド以上に値する食事を提供することを約束しました。この食事は集中治療スタッフ、麻酔チーム、そして救急外来のスタッフへ届けられました。彼らは12時間のシフト中に担当エリアを離れることができません。これは、新型コロナウイルスの患者を受け入れている全ての病院で採用されている方針です。この“Salute the NHS”と名付けられたプロジェクトにより、医療スタッフ達は、防護服を着替えることなく常に病棟の近くにいることができます。また、宅配業者のYodelによる食品配送事業が、オックスフォードのJohn Radcliffe Hospitalにて開始されました。このサービスはロンドンのGreat Ormond Street Children’s hospitalや、英国の他の都市にも拡大しています。配達される食品は、Tescoによって提供された材料を使用し、ケータリング会社であるAbsolute Tasteが調理します。Ron Dennisは“今は私たち個人や企業すべてが、新型コロナウイルスと闘う努力を行う時です。私たちはみんな一緒です。”と述べました。

米国の大手銀行Wells Fargoは、新型コロナウイルスのパンデミックに対応する地域を助けるために、1億7,500万ドルを寄付すると発表しました。この寄付は、住宅の安定、中小企業と財政の健全性に充てられる予定です。“新型コロナウイルスは世界中の多くの人々の日常生活を混乱させています。そしてWells Fargoは、この困難な時期にお客様、従業員、そして地域を支援するために必要な措置を行い、そして今後も継続していきます。”とCEOのCharlie Scharfは自身の声明文で述べました。同銀行によると、この資金は助成金作成プロセスを通じて迅速に寄付されているとのことです。まだ多くの寄付が行われていない間でも、Wells FargoはFeeding Americaに対して100万ドルの助成金を与えることを発表しました。

リサイクルおよび廃棄物管理会社のPowerdayLondon Irish Rugby Clubが提携し、数千の食事や延命装置をロンドン中の病院へ届けました。この#PoweringTheNHS キャンペーンを通じて、PowerdayとLondon Irish Rugby ClubはNHSのスタッフへ10万食以上の食事を届け、最前線で働く人々への支援を確実に行っています。この食事は、ウエストロンドン・サンバリーにあるラグビーチームLondon Irish’s Hazelwoodの練習場で調理されました。Hazelwoodの調理チームのシェフ達は、普段選手に対して作っている栄養価の高い食事を無償で提供しています。PowerdayのEdward Crossan副会長は、“感染症の流行の中、最前線で働く人々はヒーローです。彼らはこれからも何千という命を救い、私たちは誰もが、この病気によって悪影響を受けた人々のことを知ることになるでしょう。私たちが彼らに非常に感謝していることは言うまでもありません。私たちが少なくともできることとして、我が社はスタッフや社用車を使い、できる限り多くの病院へ関わっていきます。”と述べました。

NHLに所属するアイスホッケーチームVegas Golden KnightsのオーナーであるBill Foleyと、Vegas Golden Knights Foundationは、ネバダのThe Nevada COVID-19 Task Forceへ100万ドルを寄付すると発表しました。代表者によると、この資金は医療用マスク、N95マスク(CDC:アメリカ疾病予防管理センターの承認を得た呼吸器系の保護マスク)、医療用ガウンを含む個人を守るための機器の提供に充てられるとのことです。近い分野では、NFLのLas Vegas Raidersも“この必要な時にすべきことを行う地域のリーダーと共に立ち上がることを誇りに思う。”として、現在の新型コロナウイルス流行に立ち向かう支援として100万ドルを寄付すると発表しました。

世界的な衣料小売チェーンのPrimarkは、数千万ポンド相当の衣服の注文キャンセルに伴い影響を受けた、発展途上国の工場で働く数億人の人々を救うための基金を設立しました。Primark、Matalan、そしてEdinburgh Woolen Companyといったブランドが、合計で14億ポンド相当の注文をキャンセルし、さらにバングラデシュに対して注文する予定だった10億ポンド相当を延期しており、新型コロナウイルスの影響による損失を最小限にすべく奮闘しています。この動きは、衣料工場で働く100万人人以上のバングラデシュ人が解雇されたり、無給で家に帰されたりしています。Primarkは、バングラデシュ、カンボジア、インド、ミャンマー、パキスタン、スリランカ、そしてベトナムで、キャンセルした翌月に発送される予定だった注文金額に見合う賃金を支払うための基金を設立すると発表しました。

 

Translated and edited from “Coronavirus: Brand Moves for Tuesday April 7” in Brandchannel,
Authored by Chris Nurko

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