Coronavirus: Brand Moves for Vol.10 | インターブランドジャパン

Coronavirus: Brand Moves for Vol.10

2020.4.1
Interbrand Group
Chief Innovation Officer Chris Nurko

自動車ブランドのJaguarLand Roverは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため活動している企業・組織を支援するため、160台以上の車両を配備することを発表しました。これには、英国赤十字とオーストラリア、スペイン、南アフリカ、フランスの赤十字社が含まれます。また、全国の病院には保護メガネを提供し、英国のNational Health Serviceには車を貸与する予定です。

Johnson & Johnsonは、米国政府機関である米国生物医学先端研究開発局(BARDA)と協力して、COVID-19ワクチンの開発に10億ドルを拠出しました。J&Jはワクチン候補品を決定し、9月までに初めての臨床試験を始める予定です。また、来年早々には緊急の薬事承認を得て、10億回以上の接種分を供給する体制を整える予定です。会長兼最高経営責任者であるAlex Gorskyは、“世界は地球規模の健康危機に直面しており、世界のみなさんがCOVID-19ワクチンをできるだけ早く手頃な価格で入手できるよう尽力しています。世界最大のヘルスケア企業として、私たちは世界中の人々の健康を回復するという重い責任を感じています。” と述べています。

中国では、スピリッツブランドのRémy Martinは医療用保護具と医療機器の購入のため、Shanghai Soong Ching Ling Foundationに100万元(140,000米ドル)を寄付しました。一方、フランスでは、Rémy Martin Cognac、Cointreau liqueurDomaine des Hautes Glacesの生産者が、手指消毒剤の製造のために中性アルコールを保健機関に寄付しました。フランスのアイラ島にあるスコッチウイスキー蒸留所では、Bruichladdichのチームが手指消毒剤を製造し販売するため、地元の製造業者と協力しています。米国のRémy Cointreau’s Westland蒸留所とバルバドスのMount Gay Rum蒸留所も同様に手指消毒剤を製造と販売を行っています。Rémy Martinもフランスのコニャックとサントにある病院に8,000枚の外科用マスクとFFP2マスクを寄付しました。米国では、Rémy Cointreauがcovid-19の影響を受ける貿易関係者に財政支援をするため、US Bartenders’ Guild National Charity Foundationに100,000ドルを寄付しました。Rémy Cointreauの最高経営責任者Eric Vallatは、“この危機が始まって以来、これまで以上に、私たちの価値観を大事にし、連帯と相互扶助の精神を忘れず助け合うことが不可欠であると思います。”と述べていました。

世界最大の酒類製造販売会社であるDiageoは、パンデミック時に医療従事者向けの手指消毒剤を製造するために、製造パートナーに最大200万リットルのアルコールを寄付します。SmirnoffのメーカーであるDiageoは、医療物資不足に対応するために、多くの国の消毒剤製造会社に中性スピリット(NGS)を無償提供します。この寄付により、800万本以上の250mlボトルの消毒剤が確実に製造されます。DiageoのCEOのIvan Menezesは、“医療従事者はこのパンデミックとの闘いの最前線に立っており、彼らを守るために私たちができることを行っていく決意です。”と話し、また、“これは、世界で急増する手指消毒剤の需要に対応するため、最も迅速で効果的な方法です。”と述べました。

ロンドンを拠点とするラグジュアリーブランドのBurberryは、広範なグローバルサプライチェーンネットワークを活用し、医療スタッフが使用するために必要な10万枚を超える手術用マスクをUK National Health Serviceに配給しています。また、Burberryは、ヨークシャー州キャッスルフォードにあるトレンチコート工場の設備を一新して、患者向けの非外科用ガウンとマスクを製造しています。その製造と流通は、今後医薬品・医療製品規制庁(MHRA)の承認を受ける必要があります。NHSで働く人に必要な防護服を提供することに加えて、BurberryはUniversity of Oxfordが開発した単回投与ワクチンの研究にも資金を提供しており、5月には臨床試験が始まる予定です。
また、Burberryは、英国でフードバンク活動を運営するFareShareやThe Felix Projectなどの慈善団体にも寄付しています。BurberryのCEO、Marco Gobbettiは、 “このような困難な時代には、私たちは力を合わせなければなりません”と話し、また“Burberryのチーム全体は、新型コロナウイルスと戦うために休むことなく働き続ける人々をサポートできることを非常に誇りに思っています。”と述べました。

メジャーリーグの野球帽、ジャージ、その他の商品の販売大手であるFanaticsは、手持ちのジャージの素材を使用して、パンデミックの最前線で働く医療従事者のため、不足しているマスクとガウンを製造します。Fanaticsのエグゼクティブディレクター、Michael Rubinは、“新型コロナウイルスの危機により、我が国はこれまで以上に協力的で革新的かつ戦略的になっている。”と語りました。“マスクとガウンの需要が急増しているので、私たちはメジャーリーグと協力して、ウイルスとの闘いの最前線におり、不可欠なリソースを必要としている医療従事者のため、このような方法で彼らを支援できることを幸運に思っています。”とも話し、Rubinによると、同社はマスクとガウン以外の製品の製造を完全に停止しており、ペンシルベニア州全体にそれぞれ100万枚を寄付して配布する予定とのことです。また、彼らは支援をニューヨークとニュージャージーにまで拡大する予定であると言いました。

その他、Eddie Bauer、Nordstrom、Ralph Lauren、New BalanceGAPなどファッションやアパレルブランドはフェイスマスクや医療用ガウンに生産を移しています。

アメリカのライフスタイルブランドのRalph Laurenは、新型コロナウイルス救援活動のために、ラグジュアリーブランドの中で最大寄付金額1,000万ドルを誓約しました。この寄付金は、世界保健機関のCOVID-19 Solidarity Response Fund、Emergency Assistance Foundation、および国際的ながん機関のネットワークを支援するPink Pony Fundに寄付されます。また、ヘルスケアワーカー向けに250,000のフェイスマスクと25,000のガウンの生産も開始しています。さらに、同社はCFDA/Vogue Fashion Fundに寄付を贈り(寄付金額は非公開)、景気後退に見舞われたファッションデザイナーを支援しました。Ralph Laurenは、“私たちは、あなたが誰であるか、どこから来たかに関係なく、私たちはみんなつながっていると信じています。“と声明で述べ、また “だからこそ、私たちはチームとコミュニティが危機を乗り越えることを支援するために重要な行動をとっています。”とも述べました。

イタリアのファッションレーベルGucciは、110万枚の手術用マスクと55,000枚の医療用オーバーオールを提供しています。また、イタリア市民保護局や世界保健機関のCOVID-19Solidarity Response Fundなど、救援活動を支援するクラウドファンディングキャンペーンへの寄付も計画しています。さらに、#GucciCommunityを通じて、ファンにWHOに寄付をお願いするとともに、代理店には公式の公共サービス情報の拡大を期待して、ソーシャルメディアチャネルへのアクセス権と権限を与えています。

Pradaは、ミラノにある3つの新しい病院の集中治療室に資金提供しています。同社はペルージャの工場を一新し、11万枚のマスクと8万枚の医療用衣類を製造し、4月6日にトスカーナの病院に納入されます。

Saks Fifth Avenue Foundationを通じて、アメリカの小売業者は新型コロナウイルス救援活動を支援する組織に60万ドルを誓約しました。 New York Presbyterian COVID-19 Patient Care Fundに250,000ドルが寄付されます。孤立を減らすことを目的に高校生向けの仮想プログラムを制作する団体であるBring Change to Mindに200,000ドル、そして、パンデミックの影響を受けた少女たちに社会的支援およびメンタルサポートを提供するGirls Inc.に15万ドルが寄付されました。

美容ブランドEstée Lauderは、200万の手術用マスクをニューヨークの医療施設に寄付しています。 “これに協力してくれたサプライヤー、従業員、製造パートナーに感謝しています。”と同社はInstagramに書きました。また、彼らは手指消毒剤を製造しています。

化粧品会社のCotyは、米国とモナコの工場で医療従事者向けの手指消毒剤の製造を開始したと述べています。

KFCは、4,000を超える米国のレストランに100万個の鶏肉を送り、また寄付や緊急救援隊員へ食料品の提供を通して医療従事者の支援をしています。フランチャイズ店を含む一部のレストランオペレーターは、最前線でウイルスと戦う人々に食品を配給しています。Yum Brandsチェーンによると、現在、各KFCは鶏肉の無償供給をうけ、調理して提供できるようしており、コミュニティでは非常に喜ばれています。 米KFCの会長Kevin Hochmanは、“フランチャイズ加盟店が集まり、この危機の中で隣人を助けるのを見て、もっとやる気にさせてくれました。“と述べました。KFCは以前、子供たちに食料を提供するためにBlessings in a Backpackに40万ドルを寄付すると述べ、またレストランのいくつかは地元のフードバンクに売れ残りの食料を寄付しています。一方、Yum Brandsは、CEOのDavid Gibbsが2020年の残りの期間の給与を全額放棄することを発表しました。これは、年間給与900,000ドルであることから、675,000ドル相当になります。代わりに、その資金で、KFC、Pizza Hut、Taco Bell、The HabitBurger Grillの各店舗で働く1,200人近くのゼネラルマネージャーに1度限りの1,000ドルのボーナスを提供し、また従業員医療救済基金を設立し、新型コロナウイルスの診断を受けた企業やフランチャイズレストランの従業員、または新型コロナウイルスの診断が確定した人を世話する人に経済的支援をします。

Unileverは木曜日、世界中で1億ドルを超える商品を寄付する取り組みの一環として、米国本部があるニュージャージーの病院に20万枚のマスクを配布しました。同社はまた、5月12日を“奉仕の日”と宣言し、その日に米国の14の工場で生産された“生活に必要な必需品”を寄付すると述べました。さらに、同社はこれらの製品を配送する非営利団体や救援団体を支援するために、マーケティングと広告費全体予算をこれに充てます。また、同社は、メディア企業、小売業者、テック企業、配送業者、パッケージング業者、その他のサプライヤーに、5月12日の取り組みへの参加を要請するとしています。

Procter & Gambleは、世界中の12カ所を超える場所で働く医療従事者に寄付するため、保護マスクの製造を開始しました。別の5つの場所では、1,500万ドルにも及ぶ資金援助と物品寄付による支援の一環で、医療従事者向けに毎週45,000リットル以上の手指消毒剤を製造しています。

McDonald’sは、KF94マスク40万枚をイリノイ州の緊急手術センターに寄付する予定です。世界最大のレストラン会社である同社は、中国に備蓄されているマスクを利用できると述べました。McDonald’sは声明のなかで、“米国全体で保護具の必要性は非常に高いものの、供給不足の危機に瀕しているため、マスク供給に貢献できることを誇りに思っています。”と述べています。

屋外広告メディアのスペシャリストであるJCDecauxは、オーストラリアのネットワーク全体で、Covid-19のサポートしている人々に感謝するキャンペーンを始めました。また、地元のビジネスをサポートし、メンタルヘルス問題の認知を高めるキャンペーンも始めました。在宅(OOH)メディアスペシャリストは、社内クリエイティブチームの力を結集して、医師、看護師、薬剤師、教師、高齢者介護士、保育士、農家、スーパーマーケットや倉庫スタッフなどの様々な方に感謝する一連の広告を立ち上げました。 JCDecauxの最高マーケティング責任者であるEssie Wakeは、次のように述べています。“JCDecauxは、都市の中心部であろうと郊外の遠い所であろうと、様々な組織とコミュニティをつなぎます。これらの不確かな時代において、私たちは人々のためになるプラットフォームをつくることができる力があります。そのため、私たちは政府が発信する多くの健康に関する重要なメッセージも伝えています。現在の私たちの役割は、コミュニティのつながり、サポート、教育を支援することです。”

英国の自動車救助の専門家AAは、新型コロナウイルスの危機に際し、国民医療サービス従事者向けに無料故障サービスを開始しています。4月2日以降、国民医療サービス従事者は、AAメンバーであるかどうかに関係なく、通勤途中で故障した場合、助けを求めることができます。国民医療サービスのIDをお持ちの方ならどなたでもご利用いただけるこのサービスには、通勤時での無償修理や、自宅で故障した場合のサポートが含まれます。AAの最高経営責任者であるSimon Breakwellは、 “国民医療サービス従事者の全員が重要な仕事をしており、彼らを助けたいと考えています。彼らには車の故障に関して心配してほしくありません。ですから、現在のような危機が続く限り、事故や故障の無償修理やサポートを提供できることを嬉しく思います。” と述べています。

Tesla Incの最高経営責任者であるElon Muskは、電気自動車メーカーを提供する地域内の病院に、FDA承認の人工呼吸器を無料で出荷すると述べました。 “人工呼吸器と送料は無料です。唯一の条件は、すぐに治療に役立てることであり、倉庫に保管されてはいけないことです。”とMuskはツイートで述べました。

 

Translated and edited from “Coronavirus: Brand Moves for Wednesday April 1” in Brandchannel,
Authored by Chris Nurko

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