ソニー ブランドコミュニーケーション部門 VP、 冨田みどり氏への5 Questions | インターブランドジャパン
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ソニー ブランドコミュニーケーション部門 VP、

冨田みどり氏への5 Questions

 

Q1:ブランドの役割はどのように変化してきているでしょうか。この1年ほどで最も大きな変化はどのようなものであると感じていらっしゃいますか。

ブランドの役割は、他社と自社の製品・サービスを識別するシンボル的なものから、企業の姿勢を象徴するより大きなものへと変化してきていると思います。 お客様がブランドを評価する視点も、単に商品・サービスの良し悪しだけでなく、Diversityや地球環境への取り組みといった多面的なものに変化しています。

1年前に新しいCEOである吉田の下、新経営体制がスタートし、“Creative Entertainment Company with a Solid Foundation of Technology” としてのソニーを再定義いたしました。

ソニーは音響や映像を中心としたエレクトロニクス事業から始まりましたが、音楽や映画、ゲームといったエンタテインメント事業そして金融事業へと広がり、今ではこれらの多様な事業がソニーを形づくっています。

これに加え当社の事業領域は、今後広がりが期待されるAI&ロボティクス関連、さらには医療、教育分野へと広がり、ポートフォリオは一層多様性のあるものになっています。 これらの多様な事業を通じ、テクノロジーとクリエイティビティで世界を感動で満たす企業として世の中に貢献していきたいと考えています。

 

Q2:モノの購入の仕方も、企業や顧客のお金の使い方も変わってきています。従来のマスを対象としたブランドはそのような市場の中で、どのように人々とつながりを持とうとしているのでしょうか。

企業とお客様のコミュニケーションも、従来のような一方的なものから、双方向、時には一緒につくりあげていくものに変化してきていると思います。

我々は新しい経営方針の下、「人に近づく」「クリエイターに近づく」ことを標榜しています。

テクノロジーによってエンタテインメントの在り方も大きく変わりつつある中、ソニーが一方的に作り上げるものではなく、クリエイターと共創することが重要です。 我々が提供する商品は「マス」向けの商品かもしれませんが、その商品づくりの過程には様々なクリエイターの想いやノウハウが反映されており、商品とともにそういったストーリーを伝えていくことで、お客様とのつながりをつくりあげたいと思っています。

また新しいエンタテインメントを創造していくにあたって、特に未来を創造していく若いクリエイターを育てることが重要です。我々は特にこういった若いクリエイターを、ソニーの技術やグループ内のエンターテイメントのプロフェッショナルの力で支援していきたいと考えています。

 

Q3:実際のブランドの動きより早く、大きく顧客の期待は変化しています。こうした動きを実感することはありますか?顧客の期待にこたえ続ける/上回るためにどのようなことをしていますか。

今後の社会はテクノロジーによって大きなライフスタイルの変化がもたらされようとしています。

生活者は自分たちの未来について、期待感とともに漠然とした不安感も抱いていると思います。

私たちは世界を代表するテクノロジーカンパニーの1つとしてその未来への責任の一端を担っていると自負しており、人の心を感動で豊かにし、さらには社会課題の解決に貢献するためにテクノロジーを活用していきます。 一例ですが、昨年AI倫理ガイドラインを制定しソニーグループ全体でAIテクノロジーを人の心を豊かにする目的で使っていくための基盤を整備しました。 カメラやスマートフォン向けに活用されていたイメージセンサーの技術を医療用カメラや自動運転にも応用しています。 またSony Computer Science Laboratoryではテクノロジーを用いてグローバルアジェンダの課題解決にチャレンジしています。

こういった試みを通じて、未来を共に創っていくテクノロジーカンパニーとして、お客様の期待にこたえていきたいと考えています。

 

Q4:ブランドにとっての最も大きな機会は何でしょうか。加えて、この先にあるワクワクするような取り組みとは何でしょうか。

Creative Entertainment Company with a Solid Foundation of Technology”として、世界中の人により多くの感動がもたらされる社会を一緒に創造していくことは、私たちにとって大変ワクワクする試みです。

エレクトロニクス、エンターテイメント、金融といった基幹事業に加え、2016年から始まったSony Innovation Fundを通じての多くのベンチャー企業との提携、Sony Startup Acceleration Programによるベンチャー企業の支援などテクノロジーをベースとした新しい企業連携を始めています。

またSony Global Educationでの活動など子供や学生のクリエイティビティを開発・支援していく多くの事業や活動も始まっています。

私たちのPurpose「テクノロジーとクリエイティビティで世界を感動で満たす」を多くの方に知っていただき、企業、お客様を問わず、そのための試みに共感していただける仲間を増やしていくことが、単に製品やサービスの提供者とユーザーといった関係を超えて、ソニーブランドをより一層強いブランドへと成長させていく機会の一つになると考えています。

 

Q5:ブランドとしての最も大きなチャレンジは何でしょうか。また悩ませている難問は何でしょうか。

ソニーはエレクトロニクスから始まり、その品質には大きな信頼をいただいておりソニーブランドの柱になっています。

一方で先に述べたように今や私たちの事業ポートフォリオはエンターテイメントや金融にも広がり、非常に多様なものになりました。

事業の多様性は時としてブランドのキャラクターを不明確にしてしまう側面もありますが、私たちはこれをソニーにしかないユニークな価値ととらえています。

幅広い事業ポートフォリオのなかで、AIテクノロジー×ミュージシャンや、ゲーム×アニメーターなどといった、事業を超えたコラボレーションによる挑戦も進んでいます。新しい技術プラットフォームをベースにクリエイターがコンテンツを作り、新しい価値として世の中に提案するといった、取り組みは、ソニーにしかできない活動であり、それ自体がソニーブランドの強みだと考えています。

 

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