世界の巨大ブランドは、 ウェブの次の大きな進化を生き延びることができるか？ 

Connect。それは資本主義の生命線であり、同時に最も不安定な競争分野でもあります。このアリーナでは、人と人、モノとモノ、そして人とモノをつなぐメインプレーヤーの地位を目指して、強力なブランドの絶え間ない変革が繰り広げられています。 

現在、Connectアリーナを制しているのは、Apple、Alphabet、Microsoft、Meta、Amazon（およびその子会社ブランド）の5社に他なりません。これら5社のブランド価値は、合計1 1 億6,000万ドルに及び、ベストグローバルブランド・トップ100社の合計価値の、実に40％強を占めています。 

さらに、この5ブランドの累積ブランド価値は、20年前のテクノロジーとコネクションセクター全体の5倍に相当します。 

もはや、彼らの優位性が揺らぐ世界を想像することは、ほとんど不可能です。 

AI研究の世界的権威、レイ・カーツワイルは、今後100年間で、人類は過去2万年分の技術革新を経験すると予想しています。 
直近の「可能性の10年 (the Decade of Possibility）」の間にも、かつては数10年を要した変化が数年、あるいは数ヵ月で実現し、人とモノのConnect革命が起こるでしょう。 

ブランドにとって、これは何を意味するのでしょうか？ 
すべてです…。 

新たに出現したテクノロジーに適合できるか否かは、ブランドにとっては存亡の危機を意味します。 
Web 1.0経済圏で一世を風靡した企業を考えてみましょう。AOL、Yahoo!、Sun Microsystems、Nokia、Motorola、Sony Ericssonなどは、インターブランドのベストグローバルブランド・ランキングから消えたばかりか、私たちの日常からも姿を消してしまったブランドさえあります。 
かつて、BlackberryやNokiaのない生活は想像出来ませんでした。今はどうでしょう？もはや、見る影もありません。

ベストグローバルブランドを分析すると、デジタルインフラの進化に伴うリスクが明らかになります。上記のWeb 1.0ブランドは、Web 2.0への移行期に、ベストグローバルブランド　トップ100からランク外へと姿を消しました。 

Web 3.0への進化に対応できていますか？ 

Connectアリーナ：ヒューマントゥルース、ブランド・エコノミクス、ブランド・エクスペリエンスの融合する観点からの考察 

人は、生まれながらにして「Connect＝つながり」を求めています。しかしつながりは、多ければ良いというものではありません。大切なのは、つながりの最大化です。ブランドは、ソーシャルな交流を躍動させ、成長させることで、世界によりポジティブなヒューマンエネルギーをもたらします。コンテンツやインフラ、インターフェース、そしてデバイス・カンパニーらは、つながりを提供する環境を進化させ続けています。しかし、最終的につながりを維持するのはブランド体験に他なりません。ブランドは、人と人とのつながりを理解し、活性化し、最適化することで、成長を加速させ、私たちが長く幸せな生活を送る手助けをすることができるのです。 

ポジティブ・ヒューマン・エナジー・モデル：人と人とのつながりをマッピングする新しいモデルは、3つの要素で構成されます。

コネクト・ケイパビリティ・モデル：このアリーナで成功するための4つの重要なケイパビリティは、コンテンツ、インフラ、インターフェイス、デバイスです。

コネクト・ブランド・エクスペリエンス・モデル：ブランドのソーシャルな交流を最適化し、成長を加速させるための8つの要因を示しています。

これらのモデルについては、次のアーティクルでその詳細をご紹介します。

Translated and edited from “INSIDER VIEW –Everything Connect”:https://interbrand.com/arena-connect/