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Panasonic

臼井 重雄 様
パナソニック ホールディングス株式会社
執行役員グループCCO(兼)ブランド・コミュニケーション戦略グループ長

Best Japan Brands 2026
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。達成できたこと、やり残したことなど、お聞かせください。

昨年は人員の適正化や事業集約など構造改革のタフな一年でしたが、その裏で未来を見据えてグループ全体のブランディング戦略を走らせてきました。パナソニックブランドの安心感や信頼感は、過去からの家電などの製品・サービス、様々な企業活動に紐付いています。B2CからB2Bへ、事業の方向性を大きく転換するなかで、未来のパナソニックブランドはどうあるべきか。パナソニックの箱に何を貯めればいいのかを壁打ちしながら探ってきました。
そのなかで重要だと感じているのは、透明性と一貫性です。コミュニケーションを正直、かつ、オープンに実践していくこと。そしてお客様とパナソニックグループの接点に一貫性を持たせること。パナソニックブランドのメッセージやトーンの一貫性をグループワイドに広げていこうと考えています。戦略とクリエイティブを一体化させて、わかりやすく伝えるベースはできつつあります。
準備を積み重ねて1年。この4月からはいよいよ成長フェーズ。それが徐々に表に出てくるはずです。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください。

今年のCESでは家電を出展しませんでした。それは、大きな変化に見えたかもしれません。しかし、それは家電からソリューション事業に切り替えるのではなく、ソリューション事業を拡張していくというメッセージであり、「くらしや社会を良くする」というブランドの目的は変わっていません。
昔は、家電が「くらしや社会を良くする」ソリューションそのものでしたが、社会の構造変化に対応し、AIインフラや、社会のオペレーションを支えるソリューションを強化していきます。解決の手段は変わっていますが、目的は変わっていないのです。
先輩たちが家電をベースに築き上げてくれたブランドイメージは財産であり、私たちはそれをとても大切にしています。家電の安心があるから、B2Bでもドアを開けてくれるのです。家電で培った「お客様の困りごとを見抜く力」はB2Bでも生かせるはずで、我々の強みをブランドを通じて世の中に伝えないといけないと思っています。
パナソニックは、「本質を見抜く」「誠実を貫く」「未来を変革する」という3点にブランドパーソナリティを置いています。B2CでもB2Bでもこれが強みであり、事業のポートフォリオは変わっても、ブランドとしては同じパナソニックです。先に申しあげたとおり、そこには一貫性が必要だと思っています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後の中長期スパンでの経営目標や、その達成に向けたブランディングの役割、活動予定等について、お考えをお聞かせください。

これまで構造改革を進めてきましたが、この4月から成長戦略を実行する新体制がスタートします。まずは、経営戦略を視覚化・言語化していくこと、新しい社会に役立つブランドをしっかりつくっていくことが私たちの役割です。そのために、これまで各部門がバラバラに行っていたクリエイティブを一元化していきます。コングロマリットが、ディスカウントではなくプレミアムになるよう、グループの求心力を高めていかなくてはなりません。それをクリアした上で、自由な発想へと飛躍したいですね。
私たちが目指すのは、チャレンジできるブランドです。パナソニックのコーポレートカラーのブルーは、ボクシングで言えばチャレンジャーのコーナー。赤い星よりも青い星の方が温度は高い。だからパナソニックブルーで、熱いチャレンジャーを目指します。
そして日々変化する世界の中で、未来を照らす明るいブランドになっていきたい。くらしに役立ち、社会に役立ってきたというファクトをベースに未来を描けるのは、パナソニックならではの強みだと信じています。