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mercari

河野 秀治 様
株式会社メルカリ
執行役 SVP of Management Strategy

Best Japan Brands 2026
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。達成できたこと、やり残したことなど、お聞かせください。

この1年は、マーケットプレイスの安心・安全な利用環境の構築をめざし、お客さま視点に立ち還ってオペレーションの大幅な「更新」を行いました。出品物への対応については、「マーケットプレイスの基本原則」に基づく新たな対応方針の策定および背景にある考え方と議論の経緯を公開、不正利用等への対応については、不正利用者の「徹底的な排除」と、正しくご利用いただいているお客さまがトラブルに遭われた場合の「徹底的な救済」の取り組みを推進。また、お客さまの信頼を高めるために、これらの経緯をすべて「透明性レポート」として公開しています。従来の楽しく、ワクワクするマーケットプレイスに、「安心・安全」という信頼性の基盤の構築を本格化させ、継続的に強化しています。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください。

メルカリのグループミッションである”あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる”の実現には、多様な価値観を持った人たちが、自由に取引できるマーケットプレイスを創ることが大切だと考えています。そのため、制限するものはできるだけ慎重に検討してきましたが、近年、マーケットプレイスの安心・安全への負の影響の拡大がさまざまな観点から表面化してきました。例えば、需給が著しく逼迫している商品の取引などによって、不正出品や誹謗中傷などが発生することがありました。こうした変化に対応し、自由を損なうことなく、健全な取引環境を保つために、マーケットプレイス内の「安心・安全」が著しく損なわれる可能性がある商品については、即時に出品禁止を含む規制を行うことにいたしました。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後の中長期スパンでの経営目標や、その達成に向けたブランディングの役割、活動予定等について、お考えをお聞かせください。

ブランドとは、企業が発信するものではなく、お客さまの側に生まれるものだと考えています。企業が意図して「作る」ものではなく、体験の積み重ねの結果としてお客さまの側に「できあがる」ものです。
そのために、経営戦略部門直属のブランディングチームを新たに設立しました。全社レベルで一貫性のあるブランド戦略を実行し、 他に類のない“メルカリらしさ”を浸透させていくことの重要性が増してきたと考えています。
“メルカリらしさ”にはいくつかありますが、その1つにサーキュラーエコノミーがあります。「捨てるをへらす、リユースを活用することは賢い選択肢である」という文化を創造し、サーキュラーエコノミーの裾野を広げたいし、まだまだ広げられると考えています。メルカリに出品するのはハードルが高いと感じる方々にも、より手軽に利用いただけるように、不要品回収BOXを全国に設置する株式会社ECOMMITと連携したり、自治体によるメルカリShopsでの粗大ごみ販売などの取り組みはその一例です。
「安心・安全」を基盤とした上で、「楽しさ」と「イノベーション」でサーキュラーエコノミーを牽引していく。そんなメルカリらしい価値を実現するために、社内外での多面的なモニタリングの結果を経営にフィードバックして、サービス自体を作り変えていくことが、ブランディングチームのミッションだと考えています。