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Fujitsu

西 恵一郎 様
富士通株式会社
執行役員常務 CSO 兼 CEO室長 兼
Strategic Growth & Investments室長

Best Japan Brands 2026
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。達成できたこと、やり残したことなど、お聞かせください。

富士通は、2025年に創立90周年を迎えました。創業からの軌跡を再認識し、今後の成長に向け新たな挑戦に踏み出した年でした。特に、当社の持つAI、量子コンピューティング、CPUといった最先端テクノロジーにおいて、グローバル企業との提携・協業が大きく進展し、将来の成長に向けて有意義な年となりました。
2025年度を最終年度とする中期経営計画の重点戦略の一つであるサービスソリューションを中核とする事業ポートフォリオへの変革が、順調に推移しました。社会課題の解決をクロスインダストリーで挑む事業モデル「Uvance」は、サプライチェーン、物流、ヘルスケアなど多様なお客様との取り組みが増え、サービスソリューションを牽引するビジネスとして伸長し、またUvanceのオファリング拡充に加え、AI活用やコンサルティングビジネスの強化も進めました。
テクノロジーは実用化されて初めてお客様や社会の価値となるため、その実用化こそが次なる成長の鍵であると認識しています。お客様のビジネスを通じて、社会課題解決とお客様の持続的成長を実現するため、必要なテクノロジーを生み出し実用化してお届けする。これを私たちの使命として、これからも取り組んでいきます。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください。

ビジネス環境は、気候変動、地政学リスクの深刻化、テクノロジーの進化といった脅威と機会の両面において予測不能な変化が続いています。特に生成AIは急速な進化と普及が進み、すでに私たちの生活や業務に深く浸透しています。
一方で、社会課題の一つであるデジタル格差はAIの浸透によってさらに大きな差が生じると懸念されています。富士通はテクノロジーを生み出し提供する企業として、経営における必要不可欠な取り組みの一つに「デジタル社会の発展」を掲げ、AIは人の能力を拡張するものであるというヒューマンセントリックの発想で様々な取り組みを進めています。
またAIの進化にはコンピューティングパワーが不可欠です。当社は、長年コンピューティング領域で培ってきた技術力を活かして、高度な計算能力を持つ量子コンピュータや省電力のCPUといった先端技術開発にも注力し、AI社会を支える基盤構築のための研究・開発を進めています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後の中長期スパンでの経営目標や、その達成に向けたブランディングの役割、活動予定等について、お考えをお聞かせください。

富士通は「イノベーションで社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」をパーパスとし、あらゆる企業活動をパーパス実現のための活動として進めています。具体的な手段として、ビジネスを通じて社会課題解決に貢献するUvance事業に注力しています。提供開始当初Uvanceのコンセプトや目的は社内でも理解されにくかったですが、一貫して発信し続けた結果、多くのお客様やパートナーの共感を得て、新たな連携やビジネスが生まれています。
このUvanceを通じて長く安定して社会課題解決やお客様のビジネス成長に貢献するためには、富士通自身が持続的に成長する企業となる必要があります。そのため、事業、組織、人材、企業カルチャーの全方位で変革を進めてきました。富士通は、2035年に100周年を迎えます。2026年度からは、そこに向けた成長軌道を描き、取り組んでいきます。
富士通がこれからどのような存在になりたいのかを訴求するブランディングは、当社の成長への取り組みにおいて非常に重要な役割を担います。テクノロジーをベースにお客様の持続的な成長に必要な価値を提供し続けていくこと、そしてなにより、同じパーパスに向けて歩むパートナーとなれることを発信しながら、さらなる社会課題解決への貢献を果たしていきます。