We give our clients the confidence to make Iconic Moves
43

Fujifilm

吉澤 ちさと 様
富士フイルムホールディングス株式会社
取締役 執行役員
コーポレートコミュニケーション部長
兼 ESG推進部長

Best Japan Brands 2026
ブランドリーダーズインタビュー

これまでにない変容を続ける環境の中で、ランクインしたリーディングカンパニーは今後の成長のためにどのようにその変化を捉え、対応しようとしているのか。 各社のブランドリーダーが 3つの質問に答えるインタビューシリーズ。

問1. どんな1年であったか:

この1-2年を振り返ってみて、貴社の事業やブランドにとってどのような年でしたでしょうか。達成できたこと、やり残したことなど、お聞かせください。

富士フイルムグループは2024年に、グループパーパス「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」を制定しました。 CEO自らが世界中の現場を訪問し、従業員と直接向き合い対話を重ねてきたことも大きな後押しとなり、制定から2年目となるこの1年では、各国各社の従業員が自分たちが何ができるかを考え、行動に移す事例が数多く生まれてきています。世界で最も孤児が多いと言われ、推定400万人以上の孤児を抱えるインドネシアでは、「instax」を使って孤児院の子どもたちの写真を撮影し贈ることで、笑顔の連鎖を広げるプロジェクトを実施。孤児支援活動に賛同した同国の著名アーティスト35人とのコラボレーションによりアートブックを制作し、そこから得られた利益を孤児院の支援に充てるなど、インドネシア政府を巻き込んだムーブメントに発展させています。国や事業の特性に応じて、現場発のアクションが自律的に生まれ、広がり始めている点に、パーパスが実装段階へ進みつつある手応えを感じています。

問2. Change – 変化と対応:

この1-2年において、様々な変化があったものと思われますが、貴社にとっての主な変化とその対応について、お考えをお聞かせください。

AIの急速な進化に対し、DXのさらなる推進により、2030年度までにより多くの製品・サービスが持続可能な社会を支える基盤として定着することを目標とし、その実現に向けたDXロードマップを策定しました。 グループのDX基盤の3本柱である「製品・サービスDX」「業務DX」「人材DX」を軸に、経営・戦略の視点から価値創出を目指しています。グループ内で先行してAI活用を進めてきたメディカル事業での取り組みをはじめ、各事業で培われた知見を活かしながら、AI技術やデータ活用を通じて社会課題の解決に取り組む人材を育成し、グループ全体へDXを横断的に展開していきます。
富士フイルムグループの強みは、事業ポートフォリオを常に進化し続けられる「トランスフォーメーション力」にあると考えています。写真事業から多様な事業領域を展開する会社へと変革してきた歴史の中で、「自分たちを何の会社と定義するか」を常に問い続け、本質的な課題に向き合いながら次の成長領域へ踏み出してきたことの積み重ねが、変化の時代における対応力に繋がっていると考えています。

問3. Challenge – 未来への課題:

今後の中長期スパンでの経営目標や、その達成に向けたブランディングの役割、活動予定等について、お考えをお聞かせください。

当社は2030年の先にある2040年を見据えた長期CSR計画の立案に着手しており、将来どのような存在でありたいかという方向性を描く上で、グループパーパスをその中核に位置づけています。
ブランディング活動は単なる広告宣伝ではなく、事業活動や従業員の日々の行動を通じて体現していくものだと考えています。富士フイルムグループが「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」を具現化する会社であることを社外に広くお伝えし、社内にもリフレクションすることで、世界中にいる従業員の「やる気スイッチ」を入れ、アスピレーション(志)を同じくする仲間とのコラボレーション促進により多様なアイデアが有機的に結びついてイノベーションを起こしていく。そのような会社の姿を目指し、今後も様々な取り組みを仕掛けていきます。